思い出すところ、その店で恥をかいたのは2回目であった。
1回目は、まさに現在恩着せがましく店員に見せつけている時計を購入した時である。
思い出すところ、その店で恥をかいたのは2回目であった。
1回目は、まさに現在恩着せがましく店員に見せつけている時計を購入した時である。
夏にハワイ旅行に行った最後の晩、とてもいいレストランで食事をした。どれだけ豪華だったかは、ドリンクメニューを見れば一目瞭然だった。
カクテルが2000円。グラスのワインが4000円。通常ならカクテルを1杯飲んでからワインを2杯ほど嗜むのだが、この時ばかりはジントニック1杯で我慢し、食事も一番安いコースに追加オーダーなし、という大食の僕らしかねぬ行為に出ざるを得なかった。
身の丈に合わないレストランに入ってしまったことをしみじみ反省していたら、数年前に起こった銀座の時計屋でのできことが蘇ってきた。
ちなみに僕は、「2時間制の席です」と言われながら3時間居座ることがしょっちゅうある(食べ放題以外で)。店からすると、1時間かけて雑談の合間につまみ3皿をちょびちょび食べる客が3回転するより、メニューを総なめしてくれる僕と連れが3時間席を独占した方が儲かるのだろうと、僕は都合よく算盤を弾いている。
僕はよく食べる。育ち盛りの高校生並みに食べる。
そこまで食べると、店の人に色んな反応をしてもらえる。
たとえば、居酒屋にとって品書きの端から端まで注文して平らげてもらえることは爽快感が湧くらしく、勘定をしながら「見ていて気持ちがよかったです」と笑顔で喜んでもらえる事がしばしばある。ちなみに、飛行機のビジネスクラスで同じことをしても、なぜかあまりいい顔をされない。
食品をしまってご飯を炊き始めたら、書斎でブログを書き始めた。ご飯が炊けてる間におかずを作った方が効率がいい。そんな考えには及ばないようである。
ご飯が炊けて、やっとキッチンに向かう。そこで慌ててエビとイカとアサリをレンジで解凍しているが、温度が高すぎて時間が長すぎるので、解凍を超えて火が通りすぎている。もう炒める必要はなさそうである。
吾輩は神様である。神様である吾輩に、ジョーは毎週のように「なぜ僕の料理がまずくなるのか教えてください」といった嘆願をしてくるので、願いを叶えてやるために、ある日曜日のジョーの様子を観察してみることにした。
<<<<<<<<<<
夕食の準備のためにスーパーで買い物をしているジョー。どうせいつもどおり麻婆豆腐を作るのだろうと思っていたら、CookDoの八宝菜の素を手に持ってじっくり悩んでいる。どうやら今日は無謀なチャレンジに挑戦したい気分のようであるが、慣れないことはやめておけとアドバイスしてやりたい。
さて、飛行機が離陸すると食事が始まり、僕にもエンジンがかかる。
離陸直後の夕食は和食か洋食かを選ぶ必要があり、「両方」という選択肢はない。メニューにはご丁寧にも僕のような意地汚い客向けにわざわざ「お一人様おひとつずつです」と書いてある。ちなみに、エコノミークラスにはそういった制約がないので、大食の方はぜひ「余ったら二つください」と注文してみることをお勧めする。
ふとテレビを観ていたら、某航空会社の乗務員がビジネスクラスで飛ぶ顧客の色々を語っていた。
彼女は「ビジネスクラスに慣れていらっしゃるお客様と違って、たまに飛ばれる方は。。。。」というようなことを言いながら、さりげなく、ビジネスクラスに慣れていない客は手間がかかることを示唆していた。
これを聞きながら、「あ、まさに僕のことだ」と思ってしまった。
数年後、そば好きの職場が変わりました。新しい職場はMinatoyaからだいぶ離れてしまいました。
するとそば好きは、Minatoya禁断症状にうなされるようになりました。我慢ができなくなると、2時間の昼休みを取ってMinatoyaに食べに行きました。そばを茹でてる人は、あまり来なくなったそば好きを心配そうにニコニコ笑いながら迎えてくれました。
そんなある朝、そば好きにMinatoya禁断症状と風邪の症状が同時に現れました。そば好きは、体調の大事をとるか腹具合の大事をとるか悩んだ挙句、体調の大事をとるという過ちを犯しました。
遠い昔、はるかかなたのどこかに、「島流しになったら持ち込みたい食べ物は何?」と聞かれると、「そば」と即答できるほどのそば好きがいました。
このそば好きは、赤の他人の選挙を手伝うために全国を回っては、そば屋に入ってもりそばばかり食べていました。そば好きにはそばに対する相当なこだわりがあったので、そば好きが「このそばはうまい」と思うことは滅多にありませんでした。ましてや、「このそばをまた食べたい」と思うことは稀でした。
本年も残すところわずかばかりとなりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
さて、私の座右の銘は「人生いろいろ」ですが、さすがの私も、映画の世界でしか見たことがないパンデミックを自ら経験することになるとは夢にも思っていませんでした。
こういう未曾有の時こそ、人生について改めて考える機会になるのだと思います。
さらには僕は、過去、現在、そして将来の収入と出費についても心配している。
収入については、社会人になってから今まで毎年いくらの所得があったか概ね覚えており、将来の収入についても関心が高いので、夏と年末は大口宝くじを必ず購入している。
出費については、家計簿をつけているので月の単位で出せる。コロナ禍で会食を避け趣味も追求できなくなりノイローゼ気味になったが、その反面、月々の出費を30%〜40%削減できたことはなんとも喜ばしいことだ。
さらには、豚に真珠なのにいい食材に拘ったりする。
僕のアパートの目の前に年配夫婦がやってる肉屋がある。今の住居に引っ越して4年弱。僕はここで麻婆豆腐用の豚のひき肉しか買ったことがない。
ところが自粛するようになってからは、牛や鶏、薄切りや厚切りなど、急に買い物のレパレトリーが増えるようになった。初めて豚のひき肉以外を注文した時、おじいちゃんは「え、薄切り?」と二度も聞き返してきたが、最近は2日ごとぐらいの頻度でお世話になってるので「いつも有難うございます」とニコニコ笑いながら対応してくれる。まさか、店の自慢の厚切り牛肉カルビが、匂いを嗅げばブタもそっぽを向くような青椒肉絲に化けているとは夢にも思っておるまい。
コロナ騒ぎで自粛するようになり、僕の生活で一つ大きく変わったことがある。
料理に目覚めたのである。
もともと僕は料理が嫌いなわけではない。単に、普通の生活をしていると、料理をする機会がないだけだ。
実際、僕は昨年、家で通算100回も食事をしていないのではないかと思う。平日だと朝食は食べないし、昼は職場でとり、夜は仕事に追われての出前か友達との外食だ。週末だと、昼を食べるくらいなら寝坊したいし、夜はリア充なので家にいない。
ところが日本に戻ってきて以来、どうも周囲が見る目と自分の自覚の間にズレが生じるようになった。
その大きな理由は、どうやら僕が日本酒を好むかららしい。そして、好むだけでなく、結構飲むかららしい。
僕が酒を飲むようになったのは、米国に住んでいた大学時代である。
米国大学生といえば、親の監視を離れて寮で自由奔放に暮らす未成年が、金曜日の夜に暴飲し、土曜日の昼に嘔吐し、日曜日の朝に病院に運び込まれるというイメージが強いが、僕はそういうのとは全く無縁だった。
別に模範な学生を演じていたわけではない。単に周りが飲んでる酒に興味がなかっただけだ。
このためか、僕はしょっちゅう会食で墓穴を掘る。
例えば、最近来日したあるエラーイ人を接待した時。最初に店に着いた僕はさっさと真ん中の席に陣取ったのだが、後に現れた人誰一人として、僕の隣や前に座ろうとしなかった。
既にお気付きの読者も多いと思うが、僕は「超」がつくほど自己中心的だ。
他人に興味がない。常に自分が注目の的でないとおもしろくない。
僕という人物は、実に周りにいてほしくない存在である。
それが最も顕著に表れるのが食事会だ。
【読む】(2〜3時間)
年間52冊の読書ノルマがあるにもかかわらず、普段の僕は読書どころではない。よって、冊数を稼ぐ絶好の機会である出張や旅行には、本を4、5冊えっちらおっちら持って行く。
飛行機に乗ってる間は、もっぱら読書にあてられる時間。もっとも、「いつでも読める」という気持ちより「ちゃんと読まねば」というプレッシャーの方が強く、通路側に座った後に窓際の人が現れると僕が激怒するのは、読書ノルマ達成の邪魔になるからである。
僕は飛行機での旅が全く苦にならない。なにせ、飛行機の中ではやることが多すぎるのだ。
【呑む】(常時)
気圧が低い機内では酒がまわるのが早い、と言うのは定論。どんな便でも離陸後すぐに飲み物サービスがあるので、早々とご機嫌になれる。
さらに、国際便だとアルコールは無料。頼めばいつでも日本酒を持ってきてくれるので、離陸直後に飲んだ酒が薄れてきたら、乗務員に声をかけるだけで、すぐにまたご機嫌気分に戻れる。
島流しにされて食事を三つしか選べないと言われたら、僕は確実にしゃぶしゃぶをその一つに選ぶ。僕はそれほどのしゃぶしゃぶ好きである。
そしてしゃぶしゃぶと言えば、食べ放題チェーン店温野菜である。
その温野菜。食べ放題とはいえども、満腹になるにはコツがいる。
このブログの熱烈なファンならご存知のはずだが、僕はありとあらゆる趣味を持っている。
僕にとって大切なものをざっとリスト化すると、こんな感じか。
まだ新人だったある土曜日、当時の上司が朝7時から15分ごとにメールを送ってきたことがあった。僕からの回答がないことにしびれを切らしたのか10時半には電話までかけてきたが、そもそも携帯を寝室に置いていなかったので、僕がメールに返事をすることはなかった。
14時に起きた頃には上司の激怒したメールと留守番電話が複数待っていたが、これらもシカトしたら、ようやく僕のポリシーを理解したようである。その後、彼が僕の週末の朝を邪魔してくることは一切なかった。
こうして通常は無茶なことを言ってくる元上司でさえ僕のポリシーを学んだのだが、こんな簡単なことが未だに理解できていない非常識人間が僕の周りにはまだたくさんいる。
ゴールデンウィーク10連休中の目標を一言で挙げるとしたら、「睡眠」だ。
もっとも、これは通常の目標と変わらない。僕はありとあらゆる興味に明け暮れる毎日を過ごしているが、実は僕が食事よりも将棋よりもフライトシミュレーターよりも好きなのが睡眠である。