エリートになるため、読書ノルマ達成に邁進中(前編)

数年前に、ある友人から「エリートはよく読書する」という指摘を受けて以来、僕はエリートになるため、四半期12冊、年間52冊という読書ノルマを課している。

読書日記をつけるほど真剣に取り組んでいるのに、僕の読書習慣はあまり評価されていない。

どうやら周囲の人達は、このノルマを達成することがどれほどの偉業なのか分かっていないようである。

四半期12冊のノルマとは週1冊のペース。これを一年間維持するのは箱根駅伝並みに大変なのだ。

一番つらいのは、遅れが発覚する四半期最終月の3月、6月、9月および12月。これら各月の頭に読書日記を確認し6〜7冊しか読んでない記録があると、そこから猛烈な追い上げが始まる。

具体的には、まず読む本の選択基準を変える。通常なら、「この本、面白そうだな」とか「今日はこんな気分」とかの感覚で次の本を選ぶが、ノルマに追われていると感情は邪魔である。

よって、四半期末に入ると論理性を徹底し、本の薄さを最優先する。上下に分かれている文庫本などもってのほかだ。

もっとも、ただ薄い本を選べばいいというわけではない。80年代以前に書かれた「古典」は却下する。

古典には意味不明な表現が多く書かれているだけでなく、大抵の場合、改行が少ないので各ページに訳の分からない内容がびっしり詰まっている。200ページを読むのに何週間かかることやら。

例えば昨年の秋(すなわち、9月から12月の期間)、北杜夫が1965年に書いた「どくとるマンボウ」という本を選ぶという過ちを犯してしまった。

このたった223ページの本を完読するのに3週間もかかってしまったがために、2018年は6年ぶりに年間ノルマを達成できなかった。

したがって、ノルマ達成には適切な本の選択が不可欠なのである。

後編に続く)


 
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