僕はニューヨークに行くときマイルを使ってビジネスクラスで飛ぶが、これの正規価格はなんと往復52万円である。
単価で考えると恐ろしく高い。東京〜ニューヨークの飛行時間は往復26時間。ビジネスクラスの単価は2万円である一方、エコノミークラスなら5000円。エコノミークラスもビジネスクラスも行先に到着する時刻は変わらないのに、後者の客には4倍もの料金を払う価値があると思わせられるビジネスモデルはすごい。
僕はニューヨークに行くときマイルを使ってビジネスクラスで飛ぶが、これの正規価格はなんと往復52万円である。
単価で考えると恐ろしく高い。東京〜ニューヨークの飛行時間は往復26時間。ビジネスクラスの単価は2万円である一方、エコノミークラスなら5000円。エコノミークラスもビジネスクラスも行先に到着する時刻は変わらないのに、後者の客には4倍もの料金を払う価値があると思わせられるビジネスモデルはすごい。
A380のビジネスクラスに乗った僕がどれほど優越感に浸ったか知ってる人には誤解されそうだが、通常の僕はエコノミークラスで飛んでいる。
そのエコノミークラスで僕は最近、2500円の追加料金を支払って特別な食事を食べるというちょっとした贅沢を始めた。
思い出すところ、その店で恥をかいたのは2回目であった。
1回目は、まさに現在恩着せがましく店員に見せつけている時計を購入した時である。
夏にハワイ旅行に行った最後の晩、とてもいいレストランで食事をした。どれだけ豪華だったかは、ドリンクメニューを見れば一目瞭然だった。
カクテルが2000円。グラスのワインが4000円。通常ならカクテルを1杯飲んでからワインを2杯ほど嗜むのだが、この時ばかりはジントニック1杯で我慢し、食事も一番安いコースに追加オーダーなし、という大食の僕らしかねぬ行為に出ざるを得なかった。
身の丈に合わないレストランに入ってしまったことをしみじみ反省していたら、数年前に起こった銀座の時計屋でのできことが蘇ってきた。
もっとも、保護者が僕の話を子供たちが聞くことについてどう思うかはまったくの別の話である。
感想文を読んでみると、保護者が心配しそうなことがたくさん書いてある。
昨年から、僕は小中学校で自分のキャリアについて話をするというボランティア活動に奔走している。
もっとも、これはボランティアというより、自己満足のためにやっている活動である。なにしろ、これほどおしゃべりナルシストに合った活動はないのだ。
以前からしつこく「俺をインタビューしろ」と言ってきてるジョー。うざいのでとにかく黙らせるために形式的なインタビューを行ったところ、どうせましな話は聞けないだろうと諦めていたら、恐れてた以上に得るものがなかった。
---本日のインタビューはさっさと終わらしましょう。
僕はいくらでも時間があるから、そんなに気を使わなくてもいいよ。
--そっちが良くてもこっちがイヤなんです。で、なんでそんなにインタビューをしてもらうことに拘るんですか?
それはさー、僕の夢って有名人になることなんだけど、インタビューを受けるってことは有名人になれた証じゃん。
ということで、腕時計通貨で重要なのは、本数ではなく「機能」と「ブランド」を通貨単位にすることなのだが、ここで紛らわしいのが、「機能」の価値は実用性に反比例しているということだ。
たとえば、Seikoの時計は時間の正確性が売りだが、正確性と呼ばれる"機能"には「銭」レベルの価値しかない。「円」の価値がある機能といえば、ミニッツ・リピーターやパーペチュアル・カレンダーだろう。
僕は50,000,000,000ジンバブエ・ドル札を持っている。
この紙幣の価値は、ハイパーインフレーションのせいで1銭未満。こんなに桁がある通貨でモノの価値を測っていたらエライことになりそうだが、実は僕は日常生活で「腕時計通貨」という僕特有の通貨を使ってモノの価値を判断しており、これはこれで十分ややっこしい。
ナルシストである僕は、十分と僕に注目しない世間に対して常に怒っている。
たとえば、CM一本に出るだけでギャラを1億円も稼げるらしい元SMAPや嵐のやつらは、僕からしたら井の中の蛙。宇宙の中心的な存在(というか実際に中心にいる存在)である僕に対してCM出演の依頼をしない芸能界の人間に、僕は憤っている。
4【周囲の私の話に対する受け止め方とそれに対する私の考えとそれに対する周囲の反応について】
このように私としては有意義な情報を貴重な意見と共に伝える努力を最大限尽くしてきたつもりですが、いつでも、どこでも、誰からも、私が口を開く度に、屈辱的かつ人格否定的な発言及び行為が多く見られました[注7]。また、必ずしも否定的とは言えない振る舞いであっても、そっけない反応が多かったです[注8]。
3【「ジョーのおしゃべりトラブル」と言われている事柄に対する私の認識について】
「1」で説明したとおり、今まで私は「ジョーのおしゃべりトラブル」と言われている事柄について自分がどのように考えているのかを説明することはしてきませんでした。ここでは、この事柄について私がどう思っているのかを理解していただくためにも、改めて、「ジョーのおしゃべりトラブル」と言われている事柄に対する私の認識を可能かつ必要と思われる範囲で説明します。
2【この文書を作成し公表することにした理由について】
まず初めに、この文書を作成し公表することにした理由について説明したいと思います。
詳しくは後出の「3 」で説明しますが、そもそも私は幼い頃からよく話す子供であり、成長するにつれてそれがますます増長され、社会人になってからは歯止めがかからなくなりました。
私が話す内容はすべて世のためになるものと考えて喋っていたものばかりであり、それは決して、自分が好きなことを、場所と時間を選ばず、周囲などお構いなしに話していたわけではありません[注3]。
この文書は、4月8日に小室圭様が公表された文書にトンマナが酷似しておりますが、それは単なる偶然であることを冒頭でお断りさせていただきます。
1【はじめに】
私は、長らく「ジョーのおしゃべりトラブル」と世間で言われている事柄について自分がどのように考えているのかを公に発信するということをほとんどしてきませんでした[注1]。
このように日常生活の中で常にカッコつけている僕は、娯楽の時も決して気を緩めずにカッコつけを維持している。
カジノは僕の趣味の一つ。そして、カッコいいカジノゲームと言えば、やはりバカラだ。
「喋りさえしなければねー」とあたかも話さなければ魅力的だと言わんばかりの指摘を受ける僕は、稀に話していない時はカッコつけている。
最近、友人と遊園地に遊びに行った時にこんな会話を交わした。
友達〜「暑いねー」
僕〜「そうだねー」
友達〜「革ジャンなんか着てて暑くない?」
僕〜「暑いねー」
友達〜「じゃあ、なんで着てるの?」
僕〜「カッコいいから」
友達〜「。。。」
さらには僕は、過去、現在、そして将来の収入と出費についても心配している。
収入については、社会人になってから今まで毎年いくらの所得があったか概ね覚えており、将来の収入についても関心が高いので、夏と年末は大口宝くじを必ず購入している。
出費については、家計簿をつけているので月の単位で出せる。コロナ禍で会食を避け趣味も追求できなくなりノイローゼ気味になったが、その反面、月々の出費を30%〜40%削減できたことはなんとも喜ばしいことだ。
一緒に佐久沼の席に向かいながら、まさゆが軽い口調で話しかけてくる。根っこは陽気な若者なのである。
「左飛道先輩って、佐久沼先輩と一緒に仕事するようになって長いらしいですね」
「そうよ。入社してすぐあの人の下の配属になってから3年が経つ」と、忌々しい口調でレヌは答える。
「でも、佐久沼先輩って弁護士なんですよね。留学してる、って噂もあるし」
まさゆが大分誤解しているようなので、レヌは足を止めて言い聞かせる。
「これはいい社会勉強になるから教えてあげるわ。弁護士にもピンからキリまであって、あの人はキリにも入らないの。弁護士界に裏口入学してるんだから」
「えー、そんなこと可能なんですか」と、純粋なまさゆは信じられないようだ。
「時々、あの人、『あいつには弁護士の資格がない』とか、『こいつには地球にいる資格がない』とか偉そうに評論し始めるけど、最も資格がないのはあの人なの」
この物語はフィクションであり、主人公である佐久沼條治の名称および性格と立ち振る舞いが著作者のものと瓜二つであることは、すべて偶然です。
(まずは第一弾である「佐久沼條治という、ある迷惑男の話」からお楽しみください)
「あの、今ちょっとよろしいでしょうか」
下を向いて契約をレビューしていた左飛道(さひみち)レヌは、声をかけたのが誰なのかすぐに分かった。顔を上げると、案の定、井馬(いま)まさゆが不甲斐ない顔をして立っている。
3年前の自分も終日似たような表情をしていたことを思い出し、自分もずいぶんたくましくなったものだと、自分を褒めたくなった。
「どうしたの」
そんな表情をしなければならない根源など一つしかないのだが、とりあえず聞いてみる。
「この前の出張の経費を清算しようと思って、佐久沼先輩にこれを渡そうとしたんですけど。。。」
最後には聞こえないほど声が小さくなってしまったので、レヌはまさゆの手元に目をやる。そこにあった領収書をみて、瞬間的に何が起こったのか理解した。
「そのしゃぶしゃぶ食べ放題い温野菜の領収書を、あの人に渡そうとしたのね」
このように敬遠されがちな離陸後アナウンスの英語版だが、たまにやたらと英語を話したがるパイロットがいる。
一番わかり易かったのは、日本語より先に英語でアナウンスを始めたパイロット。最初は外人VIPでも乗せているのかと思ったが、その後、やれトイレに行った後は必ずシートベルトを締めるようにしてくださいやら、やれ気流がどう飛行時間に影響を及ぼしているやら、やれ飛行中の何時の何処あたりが景色の見どころやら、流暢な英語で長々と説明されるのを聞いて、なるほど、この人は英語を使ってかっこつけたいだけなのだな、と納得した。
最近、地下鉄に乗っていたら「おや」と思うことがあった。
車掌が英語でアナウンスを行なったのだ。
まだ新人だったある土曜日、当時の上司が朝7時から15分ごとにメールを送ってきたことがあった。僕からの回答がないことにしびれを切らしたのか10時半には電話までかけてきたが、そもそも携帯を寝室に置いていなかったので、僕がメールに返事をすることはなかった。
14時に起きた頃には上司の激怒したメールと留守番電話が複数待っていたが、これらもシカトしたら、ようやく僕のポリシーを理解したようである。その後、彼が僕の週末の朝を邪魔してくることは一切なかった。
こうして通常は無茶なことを言ってくる元上司でさえ僕のポリシーを学んだのだが、こんな簡単なことが未だに理解できていない非常識人間が僕の周りにはまだたくさんいる。
ゴールデンウィーク10連休中の目標を一言で挙げるとしたら、「睡眠」だ。
もっとも、これは通常の目標と変わらない。僕はありとあらゆる興味に明け暮れる毎日を過ごしているが、実は僕が食事よりも将棋よりもフライトシミュレーターよりも好きなのが睡眠である。
そして考えたのが、どうやったら僕の腕時計を救えるか、である。時間があまりない中、将棋では全く活かせない頭がフル回転した。
通常の人は腕時計を一本しか着けていない。いつも腕時計を2本着けてることから変人扱いされることを経験しているため、これは間違いない。
となると、ハイジャッカーもまさか僕から腕時計を2本も回収できるとは考えていないはず。ということは、急いで隠せば1本は救えることになる。
ふと気が付くと、僕は飛行機に乗っている。
機材はボーイング737で、周囲に座っているのは外人ばかり。どうやらこれは、米国内を飛んでいる国内便と思われる。僕が座っているのはエコノミークラスのちょうど真ん中あたりで、前を見ると、ファーストクラスに8人から12人ほど座っている。
目が覚めたきっかけは、そのファーストクラスで起こっている騒動であった。まだ完全に覚醒しておらずとも、それが一大事であることは一目瞭然だった。なにしろ、どでかい男性3人がライフルを持っているのだ。見るからにしてこれはハイジャックである。