司法試験に二回落ちた小室圭が優先すべきは、職ではなく試験(後編)

前編から続く)

【優先すべきは仕事ではなく司法試験の合格】

小室圭は、遅かれ早かれLowenstein(ローウェンスタイン・サンドラー)から退所を促されるだろう。たとえ引導を渡されなかったとしても、自主的に退所すべきだ。

もちろん弁護士として採用された以上弁護士になれないのであれば辞めるのが筋という理由もあるが、もっと現実的な問題として、もはやLowensteinで仕事をしながら司法試験に合格することは困難すぎる。

通常の受験者が1回で司法試験に合格できるのは、1回目が最も良い環境で受験できるからに他ならない。5月にロースクールを卒業した後、秋に仕事が始まるまで数ヶ月間あるので、7月に実施される試験に向けて、学問と仕事のいずれからも解放された状態で、2ヶ月間近くの毎日を予備校と自習に費やすことができるのだ。

ところが、1回目に落ちてしまうと、2回目は既に仕事が始まっている中での再チャレンジになる。仕事をしながらでは必然的に勉強に割けられる時間が制限される。

僕の友人に高校を次席で卒業したほどの秀才がいる。彼はロースクール卒業後にニュージャージー州とペンシルベニア州の司法試験に一発で合格したものの、数年後にニューヨークの事務所に転職することになり、ニューヨーク州の司法試験を受ける必要がでてきてしまった。そんな彼は、仕事が多忙すぎて勉強する時間を確保できず、あっけなく試験に落ちてしまった。

もちろん彼は2回目でちゃんと合格できたのだが、二つの司法試験に一発で合格できる人でさえ、仕事をしながらの勉強ではニューヨーク州の司法試験に合格できなかったのだ。小室圭は最善の状況の下で不合格だったのだから、彼の勉強・受験方法には根本的に欠けている何かがあるはずなのだ。

もはや、仕事という負担を抱えながらこの課題を解決するのは至難の技だ。ましてや、彼が勤めているのはLowensteinだ。僕の経験から言えば、Lowensteinのような大手法律事務所の仕事は激務で、朝2時3時の帰宅は普通、週末出勤も当たり前。それだけでも睡眠不足なのに、どうやったら勉強する時間を捻出できるのか。

2回も落ちてしまった以上、小室圭に残された道は仕事を辞めて司法試験の勉強に集中するしかない。仕事をしながらでは次回も落ちてしまうリスクが高すぎる。合格点に5点足らなかっただけ、と考えるのは極めて危険だ。統計的に見ると、彼の現在の合格率は20-30%台まで落ちている。

司法試験に合格できなければ何も始まらない。小室圭が今優先すべきことは、職にしがみつくことではなく、司法試験に合格することだ。

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