小室圭の異動と日本製鉄のアドバイザーになるとの憶測について考えること(後編)

前編から続く)

【日本製鉄がわざわざローウェンスタインを起用するメリットは見当たらず】

日本製鉄によるUSスチールの買収を機に小室圭が日本製鉄の国際貿易のアドバイザーになるのではないかと憶測されているが、僕としては「そんな簡単に行くだろうか」と思ってしまう。そもそも、日本製鉄ともあろう大企業には既に米国系法律事務所がついているはずで、既存の関係を引き離すのは大変である。

USスチールの買収において日本製鉄側を代理した法律事務所はRopes & Gray。Ropesは1,500人以上の弁護士を抱える大手事務所で、東京にも拠点がある。僕はこの事務所の面接を受けたことがあるが、1次面接さえ通過できないほど惨憺たる結果だった。僕の面接の結果だけを見ても、Ropesの方がローウェンスタインより格が高いことを示している。

以前も書いた通り、ローウェンスタインは350人の弁護士が所属している中堅法律事務所であり、日本との接点は乏しい。規模や国際性からして、日本製鉄がRopesに頼れるなら、わざわざLowensteinを起用するメリットは見当たらない。

本当にローウェンスタインが小室圭を筆頭に日本製鉄のアドバイザーになることを試みているのだとしたら、小室圭にとってはまさに「腕の見せ所」と言えるだろう。

正直、今まで僕は、小室圭がローウェンスタインに勤めることのメリットは理解できても、ローウェンスタインが2回も司法試験を落ちた小室圭を採用し続けていることのメリットが理解できなかった。ローウェンスタインとして日本企業のビジネスを開拓したいのであれば、ほやほやの弁護士が成長するのを待つより、既に日本企業とパイプがあるベテラン弁護士を勧誘したほうがずっと手っ取り早いのである。

もし小室圭が日本製鉄のようなクライアントを引っ張り込むことに成功できれば、それは弁護士というよりビジネスマンとして相当な手腕を持っていることを示しており、早々とパートナーに昇進し、東京事務所の立ち上げを手がけることもできる大物になるだろう。

ただ、決してそれは簡単なことではないと思う。ローウェンスタインにはあまりに日本企業をサポートする力がなさすぎる。ブランド力はニューヨーク本社の大手事務所ほどではないし、そもそも日本の文化を理解し日本語で手厚くクライアントをサポートできるような人材がいない

今でも僕は、小室圭は数年以内に転職するだろうと読んでいる。ローウェンスタインは、彼が存在感を示せる事務所ではないのだ。

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