2016年は「Change」の年でした

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以下は今年のクリスマスカードに同封した手紙です。

今年も残すところわずかばかりとなりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、私の2016年のテーマは確実に「change」でした。

今年の5月、私は7年半勤めた法律事務所を辞め、某IT企業に転職しました。法律事務所からIT企業法務部への移籍。そしてそれに伴う引越し。これらにより、私の日常生活と生活のリズムは大きく改善されました。また、10月には祖母が92歳で亡くなり親族を一人失った一方で、まだ米国に住んでいた母と妹がこの度帰国することとなり、近くに住む家族が二人増えます。

色々あった一年をこうして振り返ることで頭に浮かぶのは、「All good things must come to an end」という英語の表現です。これは「すべてのいいことには終わりがある」という意味ですが、今年は「終わり」と「その後に来るもの」をたくさん経験し、多くを学びました。

私は「終わり」がとても苦手です。 現状にすぐ満足してしまい現状維持を望む性格なので、良い現状に大きな影響を及ぼしかねない変化に対しては特に、恐怖とも言える気持ちを常に抱いています。

私が今年人間としてひとつ成長できたなと思えるのは、そんな「変化」というものも有意義な人生には欠かせない、ということに気付いたからです。

これは特に転職を経て悟りました。今勤めている会社はベンチャーっぽい大企業という一見矛盾した会社で、ここで私は、これまで試されてこなかった能力を最大限に活かすことが求められ、常に刺激を受けています。また、事業成長の支援という今までとは全く異なる仕事をすることにより、私の世界観は大きく広がりました。

前の職場では仕事にも同僚にも恵まれていたため転職は精神的にとても疲れることでしたが、この半年を振り返ると、転職という大きな決断に踏み切れて良かったとつくづく思います。こうして「未知の世界に飛び込んで良かった」と思えることが、今年の最大の収穫です。

2016年は色々あったので、正直、2017年はもう少し落ち着いた一年にしたいと考えています。それにもかかわらず来年も何らかの刺激を求める気持ちがあるのは、やはり今年様々な「change」を経験したからかもしれません。そんな気持ちを抑えきれずに最近始めたプロジェクトは、政治という私得意の分野でどれだけインパクトを及ぼすことができるのかを試す、小さな挑戦です。

多くの変化があった2016年でしたが、将棋は相変わらず六級ですし、有給を取って選挙運動に行く趣味も変わっていません。もっとも前者に関しては2年前から昇級を目指していますので、来年は将棋での「change」を最も期待したいところです。

それでは皆さま、どうぞ良い新年をお迎えください。

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