超人気テレビ番組「ジャッジ ジュディ」のジュディ・シャインドリンと僕の最初の上司は、楽に仕事をしたがるアメリカの裁判官としては異例(前編)

アメリカの超人気リアリティ法廷番組「ジャッジ ジュディ」で主宰を務めたジュディ・シャインドリン。今でこそ約5億ドル(約700億円)の億万長だが、彼女はもともとは普通の裁判官、つまりは公務員であった。

裁判官時代から彼女の辛辣なスタイルは有名で、「60ミニッツ」と呼ばれるドキュメンタリーテレビ番組に取材されるほどであった。この取材により彼女の名前が全国的に知られるようになり、リアリティ法廷番組の主宰になるオファーにつながる。

当時の「60ミニッツ」の取材は今でもYouTubeに載っているが、この動画を見ながら僕が思い出したのは、自分自身の最初の上司だった。

シャインドリンが所属していた家庭裁判所は、DV、児童虐待、親権、少年犯罪など、裁判所の中でも最も辛い案件を扱う部署。壊れた家庭を元に戻すことはできないので、もはや裁判所としては、とにかく迅速に案件を処理していくことくらいしかできない。

そして、悲しいことに、それができる裁判官はアメリカでは少ない。

最初から裁判官としてキャリアを始める日本と違って、アメリカでは長年弁護士や検事として実績を積んできた人が「第二のキャリア」として裁判官になるため、アメリカの大半の裁判官は気楽に仕事をしたいと考えている。日本の裁判官のように地方に飛ばされる「異動」もなく地位が保証されているので、アメリカの裁判官は楽にやろうと思えばいくらでも楽にできるのだ。判決を半年間も書かない裁判官などざらにいる。

そんな環境の中であえて積極的に案件を処理していく裁判官は珍しいが、僕の最初の上司がまさにそのような人だった。

後編に続く)

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