小室圭の勤務先でレイオフ(大量解雇)があっても、彼の年次は対象に含まれない(後編)

前編から続く)

当時の僕は、僕も相手の弁護士もレイオフの対象に含まれなかったことは運が良かったからだと思っていたのだが、今なら分かる。あれは運でも何でもなかったのである。彼も僕も新米弁護士だからこそ生き延びれたのだ。

理由は簡単だ。新米の給料は安いからである。

たとえば、ローウェンスタインに所属する1年目の弁護士の給与は$215,000。超高給と思うかもしれないが、2年目には$225,000、3年目には$250,000と増えていく。しかも、これにはボーナスが含まれていない。今現在、Lowensteinのようなアメリカの大手法律事務所に所属している弁護士の最初8年間の給与、ボーナス、および合計所得の額は次の表のとおりである。

給与ボーナス合計
1年目$215,000$20,000$235,000
2年目$225,000$30,000$255,000
3年目$250,000$57,500$307,500
4年目$295,000$75,000$370,000
5年目$345,000$90,000$435,000
6年目$370,000$105,000$475,000
7年目$400,000$115,000$515,000
8年目$415,000$115,000$530,000
出典 https://www.biglawinvestor.com/biglaw-salary-scale/

ローウェンスタインでは、上記のボーナス額は「上限」とされているようである

表を見るとわかるとおり、ボーナスを含んだ合計報酬は4年目から急増していく。これもわかりやすい理由で、大金を積まれなければ、無茶な勤務形態である法律事務所に4年目以降も残りたくないのである。

ということは、法律事務所としてコスト削減を行いたいのであれば、レイオフすべき層が4年目以降の弁護士であることは一目瞭然だ。4年目の弁護士を2人切れば1年目を3人、大ベテランの6年目の弁護士を1人切れば1年目の弁護士を2人も雇用できるのだ。当時1年目だった僕が残れて4年目だった先輩がレイオフされたのは、ある意味当然のことだったと言える。

この先数ヶ月、景気が悪化すればローウェンスタインでは弁護士のレイオフも実施されるかもしれない。その際には小室圭の解雇もありえるのかと騒がられそうだが、僕の経験上、レイオフされるのは彼の先輩たちである。

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