小学校中退の国際弁護士、偏差値78の高校入試に挑む〜受験の巻〜(後編)

前編から続く)

ところが、英語の最初の文章を読んでいるうちから、「?、やけに難しい文章だな」、「?、peripateticってどういう意味だ」と頻繁に危険信号が点りはじめる。

で実際に問題に取り掛かりはじめると、まずは「空所に入る適切な語を答えなさい」という問題で、そういえば僕は英語でも語彙が少ないんだったということを思い出し、その後の「日本語で答えなさい」という問題で、そういえば僕は日本語が弱いんだったということを思い出した。

英語のテストなのに日本語での回答が求められることの理不尽さに憤っていたら、回答用紙に空白が残ったまま時間が切れてしまった。

こうして必須だった英語満点の可能性があっけなく消え、絶体絶命。次の理科で奇跡が起こらなければ開成合格は絶望的となる。

ところがその奇跡が起こったのだ。

どうせ理科では何も解けないだろうと諦めていたら、なんと標高と気圧に関する問題があったのだ。標高と気圧といえば、もちろん飛行機。いくら科学オンチでも航空事故検証マニアであれば必然的に気圧に関して詳しくなる。この問題に正確に答えられ、とりあえず0点は回避。

それだけではない。他にもなんとなく分かる問題があっただけでなく記号問題が多かったため、40分間でとにかく回答用紙を埋めることだけはできた。

数学とは大違いだ。これなら10点台が十分視野に入る。

こうして希望が繋がり、最後の社会へ。

ここで満塁ホームラン3〜4本分くらいの結果が出せれば開成合格もまだあり得ると思ったのだが、あいにく最初の問題は、倭国による中国との外交と、徳川家康によるスペインとの貿易について。両方とも結構どころか大分どうでもいい内容だったので、「はるかに重要な徳川慶喜について出題しろよ」と苦情をつけるところから社会の部は始まった。

さらにアタマに来たのは、多くの問題で「〜の名前を漢字で答えなさい」と「漢字」の部分が強調されていたこと。そのしつこさは半端なく、この指示は僕みたいな漢字ができない受験者に対する嫌がらせであると理解した。 

そして僕の怒りが頂点に達したのは、憲法に関する問題が解けなかった時。法律専門家として断言できる。47条ならともかく、25条なんぞ知らなくてもいい条項である。

結局ひらがなが多くなった回答用紙からして、社会にはあまり希望が持てなさそうである。

こうして無事(?)開成高校の入試を受け終えたのだが、合否は採点の巻のお楽しみ。

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