計画性と忍耐力が求められる、夢の国ディズニー(後編)

前編から続く)

最近はディズニーランドでもアルコールが飲めるようになったらしいが、僕にとっては今でもやはり、「ディズニーシー🟰酒」のイメージである。

周りを見渡してもお酒が飲めそうな店が見当たらなかったので、近くにいたディズニーの人に聞いたら、店の場所を教えてくれながらも、「アルコールの提供は多分9時半からですよ」と注意してくれた。キャストらしい親切な対応だったが、開園早々からアルコールを探して彷徨ってる僕らを見て、彼は心の中で我々をアル中だと決めつけていたに違いない。

紹介されたイタリアンの店に入ると、既に結構な人が並んでる。そして、列がなかなか進まない。結局、1000円もするちょっぴりの白ワインのために、30分も並ぶ羽目にあってしまった。

「アルコールだけで30分!」と驚いたが、たまげたのは店を出てからである。なんと、列は店内に収まらず、外にまで伸びていた。僕たちは30分で酒にありつけただけ、まだマシだったのだ。

ここで僕は、ディズニーでの鉄則を学んだ。アトラクションも食べ物もアルコールも、1時間待つ覚悟が必要であるということを。

ただ、この鉄則とDPAの仕組みが分かるだけで、そこそこ効率よく回れた。DPAを購入できるのは1時間ごとで、指定される時間帯は数時間後。予約と予約の間が1時間以上空くことは避けられないので、その合間を埋めるよう上手く動くと、ちゃんと食事ができて、もっとアトラクションに乗れて、しっかりお土産まで買える。

こうして僕は、その日、ソアリン:ファンタスティック・フライトタワー・オブ・テラーレイジングスピリッツピーターパンのネバーランドアドベンチャーラプンツェルのランタンフェスティバルマジックランプシアターセンター・オブ・ジ・アースと7つものアトラクションを経験し、ワインを嗜み、お昼を食べ、パフェと共に日本酒を呑んだ。夕食には、ギョウザドッグたる邪道だがめちゃ美味いものを、カクテルを飲みながら席に座って楽しんだ。

土曜日のディズニーとしては、上出来であろう。

結局、僕たちが帰宅の途に着いたのは、閉園間近の8時過ぎ。ディズニーに14時間近くいたことになる。

その間、我々は2万歩も歩いただけでなく、とにかくどこでも待ち続けた。ペットボトルのお茶を自販機で買うだけで、こんなに長い列だったのだ。

そしてその晩、僕は思ったのだ。

お金があっても、計画性を持っても、忍耐力が欠かせないディズニーとは、なんと疲れるところなのだろう、と。

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