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有名になる夢が叶っても、いろいろずれたまま、思い通りにはいかなさそう(後編)

でも、たまには視聴者から「ジョーさんですよね」と声をかけてもらえるかもしれない。すると僕は、「あ、そうです!一緒に写真を撮ってあげましょうか?」と積極的にファンサービスを振る舞おうと頑張るだろうが、それが裏目に出て、「いや、別にファンじゃないので」とせっかく話しかけてくれた人にそそくさ逃げ出されてしまいそうである。

ジョーのインタビュー〜恐れる以上に得るものはない(前編)

以前からしつこく「俺をインタビューしろ」と言ってきてるジョー。うざいのでとにかく黙らせるために形式的なインタビューを行ったところ、どうせましな話は聞けないだろうと諦めていたら、恐れてた以上に得るものがなかった。

---本日のインタビューはさっさと終わらしましょう。

僕はいくらでも時間があるから、そんなに気を使わなくてもいいよ。

--そっちが良くてもこっちがイヤなんです。で、なんでそんなにインタビューをしてもらうことに拘るんですか?

それはさー、僕の夢って有名人になることなんだけど、インタビューを受けるってことは有名人になれた証じゃん。

犠牲にすべき腕時計を、僕はある悪夢から学んだ(後編)

そして考えたのが、どうやったら僕の腕時計を救えるか、である。時間があまりない中、将棋では全く活かせない頭がフル回転した。

通常の人は腕時計を一本しか着けていない。いつも腕時計を2本着けてることから変人扱いされることを経験しているため、これは間違いない。

となると、ハイジャッカーもまさか僕から腕時計を2本も回収できるとは考えていないはず。ということは、急いで隠せば1本は救えることになる。

犠牲にすべき腕時計を、僕はある悪夢から学んだ(前編)

ふと気が付くと、僕は飛行機に乗っている。

機材はボーイング737で、周囲に座っているのは外人ばかり。どうやらこれは、米国内を飛んでいる国内便と思われる。僕が座っているのはエコノミークラスのちょうど真ん中あたりで、前を見ると、ファーストクラスに8人から12人ほど座っている。

目が覚めたきっかけは、そのファーストクラスで起こっている騒動であった。まだ完全に覚醒しておらずとも、それが一大事であることは一目瞭然だった。なにしろ、どでかい男性3人がライフルを持っているのだ。見るからにしてこれはハイジャックである。

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