僕が執着するツダくん(とワタナベくん)とのその後(前編)

(このブログは、昨年最も評価が高かった「僕は近所のコンビニで働いてるツダくんに認めてもらいたい」の続編です)

近所のコンビニでバイトしてるツダくん。僕の彼への執着は続く。

数週間前、僕はファックスを送るという、外国の感覚からすると時代遅れの行為に出る必要があったので、ツダくんがいるコンビニに向かった。

通常ならツダくんがいるとビクビクしてなかなか店に入れないのだが、この日ばかりは買い物をする予定がなく彼に烙印を押される恐れもなかったので、堂々と店に入ることができた。

そこでファックス機を使おうとしたら、エラーが出てて機械が反応しない。

これは困ったと思いレジの人に声をかけたら、対応したのは天然のおねーちゃんだった。いつもなら、ポイントカードを読取機にうまく通せない僕に優しく接してくれる彼女を見ると安堵するのだが、この時ばかりはあまり嬉しくなかった。

案の定、僕が「エラーが出てて使えません」と指摘すると、彼女はゆったりファックス機まで歩いてきてエラーが出てることを確認したら、ゆっくりレジに戻って、奥にいたもう1人の店員に「エラーが出てて使えないようです」とそのとおりのことを報告するだけだった。

そこで僕が奥に目を向けると、なんと彼女が話していた相手はツダくん。この時ほどツダくんの姿を見て嬉しかったことはない。

こうして呼び出されたツダくんは、ファックス機のエラーを見ると「ああ、これね」と慣れてる感じで機械の中を開けてガチャガチャやり始めた。そして機械の扉を閉じると…エラーが消えない。

どうやら、そう簡単に解決する問題ではなかったようである。

しかしこの時の僕は、一瞬たりともツダくんに対する信頼が揺らがなかった。彼は絶対に諦めることなく、最終的には問題を解決してくれると信じて疑わなかった。

そして、15分くらい経っただろうか、いつのまにかエラーが消えてて、ファックス機が使えるようになっていた。

やはり、僕の目に間違いはなかった。ツダくんは極めて優秀だ。

後編に続く)

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