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超人気テレビ番組「ジャッジ ジュディ」のジュディ・シャインドリンと僕の最初の上司は、楽に仕事をしたがるアメリカの裁判官としては異例(後編)

僕はロースクール卒業直後、彼の元で裁判官の助手(law clerk)を務め、当時の勤務時間は公務員の標準である8:30~16:30と規定されていた。だが、面接の時、冒頭に「私は5:30に出勤するので、君には7:30までに来てくれないと採用できない」と言われ、まさか「イヤです」とも答えられなかったので、毎日かっちり7:29に出勤する羽目になった。さらには、上司は18:00まで仕事をしていたので、後から出勤した僕は先に帰るわけにもいかず、いつも帰宅は19:00頃だった。

超人気テレビ番組「ジャッジ ジュディ」のジュディ・シャインドリンと僕の最初の上司は、楽に仕事をしたがるアメリカの裁判官としては異例(前編)

アメリカの超人気リアリティ法廷番組「ジャッジ ジュディ」で主宰を務めたジュディ・シャインドリン。今でこそ約5億ドル(約700億円)の億万長だが、彼女はもともとは普通の裁判官、つまりは公務員であった。

アホに対して正義を下すのが魅力のリアリティ法廷番組「ジャッジ ジュディ」(後編)

2つ目の件は子供の死が絡んでおり、通常よりずっと重い内容の訴訟だ。

背景はこうである。

女性Cの家に女性Dの14歳の娘が遊びに行った。Cは常に車の中に鍵を入れっぱなしにしており、未成年の息子がたまに運転することを許容していた。事故があった日、Cの息子を乗せた車をDの娘が運転していたら、車が転覆してしまい、Cの息子は無事だったものの、Dの娘は即死してしまった。

アホに対して正義を下すのが魅力のリアリティ法廷番組「ジャッジ ジュディ」(前編)

"裁判官"であるジュディ・シャインドリン(Judy Sheindlin)に5億ドル(約700億円)もの資産を生み出した超人気リアリティ法廷番組「ジャッジ ジュディ」。僕自身、この番組を見始めたらやめられない。

その魅力はどこにあるのか。それはきっとアメリカ人のアホさとそれに対してスパッと正義を言い渡す爽快感だろう。悪に対して正義を下すのが半沢直樹なのであれば、アホに対して正義を下すのがジュディ・シャインドリンである。

“裁判官”として700億円も稼げる「リアリティ法廷番組」は、アメリカの訴訟社会を象徴している(後編)

では、旅費に加えて賠償金まで負担する番組側にどんなうまみがあるのかというと、もちろん視聴率である。

リアリティ法廷番組は平日の昼間に主婦向けに報道される。「ジャッジ ジュディ」は多くある番組の中でも最も人気が高く、毎日1000万人もの視聴者がいる。安定したターゲット層が毎日1000万人も見ていれば、相当なCM広告費が期待できるだろう。

“裁判官”として700億円も稼げる「リアリティ法廷番組」は、アメリカの訴訟社会を象徴している(前編)

アメリカで最も裕福な女性を調べると、必ずジュディ・シャインドリン(Judy Sheindlin)という名前が出てくる。5億ドル弱(約700億円)もの資産を持っている彼女は、驚くことに、その財産を裁判官として築き上げた。

もちろん、裁判所で民事訴訟や刑事事件を裁く裁判官としてではない。「ジュディ・シャインドリン("Judge Judy")」と呼ばれるアメリカの超人気リアリティ法廷番組の主宰としてである。

このリアリティ法廷番組ほど、アメリカの訴訟社会を象徴している番組はないだろう。

「リスクがなくて短期で儲かる投資」を試して、やはりあり得ないと痛感する(前編)

「ローリスク、ハイリターンは詐欺」と確信しているくせに、僕は最近、「リスクがなくて短期で儲かる投資」に手を出してしまった。

投資先は別に怪しい商品ではない。AMCと呼ばれるアメリカの最大手映画館運営会社が発行している上場株である。

破綻寸前の会社の、それも優先株という一般的ではない証券を買うことにしたのは、それなりの理由があった。

僕は文才なき直木賞受賞者になる(後編)

バイリンガルなんて聞こえはいいが、早い話が、英語も日本語も中途半端であるわけであり、この言語力不足が最も顕著に現れるのが語彙の少なさだ。単語を知らないことが相当なトラウマになっている僕は、「拘泥」や「貴賎」などの「大人が知ってる言葉」を学ぶと、不自然であろうが何としてでも文章で使おうと思ってしまう。

僕は文才なき直木賞受賞者になる(前編)

僕の肩書きは自称「直木賞受賞予定作家」。このブログがいつか自伝小説として纏められ、ベストセラーになる日が訪れると信じて疑わない。

もっとも、僕には自分に文才がないという自覚がちゃんとある。

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