政局好きである僕にとっての2025年参院選の見どころ
既にご存知の方が多いと思うが、僕は政局好きである。「政策」や「政治」ではなく、「政局」である。
これはつまり僕が小沢一郎と同類であることを意味し、政治がグチャグチャになればなるほど楽しくてしょうがないという、政治を趣味とする人間としては結構タチが悪い。
そんな僕にとって、今年の参院選は久しぶりに楽しめる選挙だ。
最近の参院選は極めてつまらなかった。政権の支持率が高かろうが低かろうが与党が過半数を維持するのは公示前から火を見るより明らかで、与党がどれほど議席を伸ばすかのみが注目の選挙なんぞ、選挙マニアの僕でさえ盛り上がらない。
ところが今回の選挙はどうだ。序盤調査によると、既に衆議院で過半数を割っている少数与党が参議院でも過半数を失いかねない水準だという。それも、野党第1党ではなく参政党や国民民主党という新興政党の躍進によって。政権が両院で少数与党になり、野党もバラバラだと、政局好きの血が騒ぐ。
この参院選について語る前に、1つだけ認めなければならないことがある。僕は「政治を語るのであれば、外れるのを覚悟で選挙の結果を予測すべき」という持論を持っているので、公示前から今回の参院選の行方を選挙区ごとに予測していた。結果、比例区と合わせて自公57議席になることを予測していたのだが、序盤調査を踏まえるとこれは見事に外れるだろう。
もっとも、僕としては予測が当たろうが外れようがどうでもよく、選挙後の政治がぐじゃぐじゃになればそれで十分満足だ。
そんな僕が望んでいるのは、次のような結果である。
まず、与党が参議院で過半数を割ること、つまり自民・公明両党で50議席取れないことだ。非改選の議席が75議席もある中、過半数を維持することは目標とは言えないほど低いゴール設定であるが、これを達成できるか微妙なほど与党は苦戦しているらしい。
政局好きとしては、なんとしてでも自公で50議席を切ってもらわなければ困る。ましてや、現職総理大臣は個人的な恨みがある石破茂である。首相どころか政治家をさっさと辞めたほうがいいこの男が勝利宣言することなど耐えられない。
石破は「衆院選と参院選の双方で与党過半数を失った唯一の自民党総裁」に成り下がり党の歴史上最大の恥になっても総理の座に居座りかねないが、そうなったらますます面白くなる。2つの国政選挙を通して示された民意を無視した石破に対して野党はさっさと内閣不信任案を提出すべきで、それが可決されたら人望も政治のセンスもない石破は衆議院を解散しかねない。するとまた選挙となり、石破は「自民党を壊滅させたA級戦犯」のレッテルが貼られ、自分どころか親族まで自民党にいられなくなるかもしれない。想像しただけでも愉快である。
だが、今回の選挙で楽しみが最高潮になる為には、与党が過半数割れするだけでは不十分だ。参政党にも大幅に躍進してもらう必要がある。
僕が参政党のことを知ったのはコロナの真っ最中。それ以降、ポピュリズムを象徴するこの党への僕の頓着は異常なほどであった。
僕の周囲には学歴も職歴もご立派なエリートがうじゃうじゃいる。そんな彼らは、2016年にイギリスでブレグジットが起こり、同年に米国でドナルド・トランプが初当選し、2019年にブラジルでジャイール・ボルソナーロが大統領になり、2020年にフランスの大統領選でマリーヌ・ル・ペンが41%もの票を獲得し、2022年にイタリアでジョルジャ・メローニが首相になり、2023年にアルゼンチンでハビエル・ミレイが大統領に就任し、ピュリズムがじわじわと世界中に広がっても、「日本ではそんなことが起こるはずがない」と信じ切っているめでたい人たちばかりである。
彼らの大半は僕が教えてあげるまで参政党の存在さえ知らないほど現実離れした世界にいるので、僕はずっと忠告してきてあげた。「日本でも庶民の不満が爆発して革命が起こったら、君たちは最初に首をはねられるよ」と。
日本にもとうとうポピュリズムの波が押し寄せてきた。参政党が政権を取るようなことがあっては危険だが、革命が起こらない程度のポピュリズムが日本の政治をどのように変えて行くのか、政治好きとしては興味津々である。

確かに、今回の参院選は、波乱の展開が予想されますね。自民のこれからが気になります。
僕は波乱を期待するのみです。笑