2025年3月 3日
「なぜ投票に行くのか」を考えて、民主主義を理解してもらいたい(後編)
(前編から続く)
国民が主体となる民主主義の好例エピソードがある。
大阪都構想が2回目の住民投票にかけられた時、維新の橋下徹市長と松井一郎知事は支持を広げるために頻繁にタウンホールを開催していた。当時、投票年齢が18歳まで引き下げられた直後だったこともあり、タウンホールの1つで、ある高校生が橋下市長に「もっと高校生に向けて都構想に関する情報を発信してください」という要望を伝えたことがあった。
この話には素晴らしいことが3つある。
1つ目は、高校生がタウンホールに参加していたこと。投票率が低いと騒ぐ大人のうちどれくらいがタウンホールに参加した経験があるだろうかと考えると、高校生がタウンホールに参加しようと思い立ったこと自体がすごい。
2つ目は、高校生がその場で発言を行ったこと。大勢に囲まれながら、挙手して、真っ当なコメントを言える人は、高校生でなくとも数少ない。
だが、最も感激するのは橋下の回答である。
彼は維新が若者に対する情報の発信にもっと力を入れなければならないことを認めながらも、質問した高校生に対して1つお願いをした。近所に維新の市議会議員がいるはずなので、その議員のところに行って話を聞いてほしい、と。
これがまさに民主主義である。自分から政治に関与しようと思えばいくらでも関与でき、その機会が身近にあることが民主主義の本質だ。
僕は民主主義の力を信じてるからこそ、全国民に対して、投票に行くのも結構だがもっと幅広く政治に関わってもらいたいと思っている。
