最近知った、団体戦で楽しむ将棋(前編)

将棋が僕の趣味になって久しいが、今年は一つ進展があった。

もちろんそれは将棋が強くなったということではなく、「団体戦」という将棋の新しい楽しみ方を知ったことである。

団体戦とは、言葉どおり、将棋を団体で戦うことだ。具体的には、5人や7人といった奇数の人数でチームを組み、勝利はチームメンバーそれぞれの総合的な結果によって決まる。たとえば、5人チームである場合、3人以上が勝てばチームとしての勝利になる。

同じ将棋でも、個人的に指すのとチームの一員として指すのでは、体験が大きく違う。

最も異なるのは責任の重さ。運が結果を左右する麻雀と違って将棋はすべて自己責任だと言われるが、個人的に指してるかぎり、取らねばならぬ責任は自分に対してのみで済む。ところが、団体戦の場合、自分の敗北がチームの敗北に繋がって、ダメージがチーム全体に広がりかねない。

すると、自分が指す将棋も必然的に変わってくる。通常の僕の将棋は、ドラクエの戦略でいう「ガンガンいこうぜ」であり、攻めるか守るかで迷ったら必ず攻めるし、考えるのがめんどくさくなったら「えい、やっちゃえ」といった感じで無謀な攻撃の一手を指す。しかし、団体戦で指してると、どうしても他のチームメンバーを意識して、柄にも合わず、苦手なくせに、ドラクエの戦略でいう「バッチリがんばれ」のような、もっと慎重な将棋を目指してしまう。

後編に続く)

 
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