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僕はコンビニの元バイトのツダくんに勝利宣言する(前編)
近所のコンビニのバイトのツダくん。優秀な彼とポイントカード読取機を交えてバトルを繰り広げていた僕は、とうとう彼に対して勝利を収めることに成功した。
一時期はだいぶ劣勢だったのだ。
昨年家族から指摘を受けたとおり、このコンビニのポイントカードは200円未満の買い物ではポイントがつかない。ところが、通常僕がこのコンビニで行っている買い物は、130円のサラダミックス。つまり、2年近く、僕はまったくもって無意味な行動に奮闘していたわけである。この恥ずかしい事実が判明した直後から、僕はポイントカードを出すのをやめた。
僕が執着するツダくん(とワタナベくん)とのその後(後編)
僕が執着するツダくん(とワタナベくん)とのその後(前編)
近所のコンビニでバイトしてるツダくん。僕の彼への執着は続く。
数週間前、僕はファックスを送るという、外国の感覚からすると時代遅れの行為に出る必要があったので、ツダくんがいるコンビニに向かった。
通常ならツダくんがいるとビクビクしてなかなか店に入れないのだが、この日ばかりは買い物をする予定がなく彼に烙印を押される恐れもなかったので、堂々と店に入ることができた。
僕は近所のコンビニで働いてるツダくんに認めてもらいたい(後編)
こんな風に優秀なツダくんに烙印を押されると、僕は耐えられなくなる。彼の冷ややかな視線があまりに辛く、僕は時々、店に一歩足を踏みれて店員が彼しかいないのを見ると、脱出して5分離れたコンビニまでわざわざ足を運ぶことがある。
たまに、ツダくんではないバイトのお姉ちゃんがレジにいることがある。彼女は、僕がポイントカードを通すことに失敗しても「通らなかったみたいです〜」と寝ぼけた声で優しく接してくれるので、僕は彼女がいる時は勇気を振り絞って店に入り、列に並びながら彼女が僕の対応をしてくれることを祈る。
僕は近所のコンビニで働いてるツダくんに認めてもらいたい(前編)
コロナ禍が始まって以降、僕はほぼ毎日、近所のコンビニに、夕食で食べるサラダミックスを買いに行っている。
そして、そのコンビニでは、大学生のバイト(と思われる)ツダくんが店員として働いている。
このツダくん、僕が2年間観察した限りでは、とても優秀なバイトだ。挨拶は「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」とシャキッとした声でしており、レジの処理はテキパキと効率よくこなしている。利発そうだから、きっと近くのとても偏差値が高い大学に通っているのだろう。
そんな優秀なツダくんに、僕は間違いなくマヌケだと思われている。
10代のバイト、貴重な人生勉強(後編)
世間知らずの僕でさえも採用してくれる企業だったから、バイトの初日は研修から始まった。
研修の講師は気さくなおばちゃんで、そんな彼女に教わった一つが、会計を終わらせる前にカゴに商品が残ってないかを確認することの重要性だ。「カゴに残った商品の代金を回収しないことによる損害がバカにならないの」と説明しながら、「我が社の業績は厳しいからね…」と補足していた彼女の言葉が今でも忘れられない。大企業でも経営の不振が現場の人に影響を及ぼすのを目の当たりにしたこの瞬間は、当時でもとても感慨深かった。
10代のバイト、貴重な人生勉強(前編)
「お酒とバイトは中2から」。僕にはこんな持論がある。
「中2」とは語呂がいいから選んだ年齢だけであり、もちろん違法行為を推奨しているわけではない。この持論の趣旨は、お酒も労働もなるべく早く経験した方がいい、といった人生アドバイスである。