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二階俊博を評価できなくては、政治は理解できない(後編)

二階は、自民党に復党した直後、旧保守新党のメンバーより構成する派閥「二階グループ」を立ち上げて会長を務めている。その後、自民党の総務局長(今の選挙対策委員長に相当し、党の選挙の責任者)に任命されると、2005年の郵政解散で自民党を圧勝に導き、子分を増やした。

二階俊博を評価できなくては、政治は理解できない(前編)

僕は自称「政局マニア」である。「政治」マニアではない。「政局」マニアだ。

そんな僕が政治において何より評価するのが、政治権力の獲得維持能力。僕にとって、政治家の政策や政治思想なんてモノは二の次にすぎない。

そういう意味では、この5年間、自民党を牛耳ってきた二階俊博幹事長は尊崇に値する。

嫌味のひとつも言いたくなる、メガバンクの名称と見栄と派閥争い

4月1日に「三菱東京UFJ銀行」が「三菱UFJ銀行」に変わった。この事に違和感を感じているのは僕だけではないだろう。

名称を短縮させたかったのなら、削るべきは「UFJ」である。

そもそも、名門財閥である「三菱」を看板に掲げる国内最大手の銀行が、訳の分からない「UFJ」を従来から名称に含めていたこと自体がおかしいのだ。ある銀行員から聞いた話によると、「UFJ」の由来は、三和銀行、東海銀行、太陽信託銀行が2001年に経営統合した際、新銀行名を国際的にしたいという頭取の意向で「United Financial of Japan」の頭文字を取ったことによるらしい。国際的になりたかったわりには「United Financial of Japan」が文法的に間違っていることが滑稽だが、それにしても、頭文字を正式名称とするところにセンスが欠けている。そしてそのダサさを「東京銀行」の名称を犠牲にしてまで継承するというのだから、現在の三菱UFJ銀行の感覚も疑いたくなるものである。

もっとも、緑の銀行みたいに財閥が見栄にこだわるよりはマシかもしれない。
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