思い出すところ、その店で恥をかいたのは2回目であった。
1回目は、まさに現在恩着せがましく店員に見せつけている時計を購入した時である。
思い出すところ、その店で恥をかいたのは2回目であった。
1回目は、まさに現在恩着せがましく店員に見せつけている時計を購入した時である。
夏にハワイ旅行に行った最後の晩、とてもいいレストランで食事をした。どれだけ豪華だったかは、ドリンクメニューを見れば一目瞭然だった。
カクテルが2000円。グラスのワインが4000円。通常ならカクテルを1杯飲んでからワインを2杯ほど嗜むのだが、この時ばかりはジントニック1杯で我慢し、食事も一番安いコースに追加オーダーなし、という大食の僕らしかねぬ行為に出ざるを得なかった。
身の丈に合わないレストランに入ってしまったことをしみじみ反省していたら、数年前に起こった銀座の時計屋でのできことが蘇ってきた。