僕の将棋が勝つときは、イジメに見えるらしい(前編)

僕が指す将棋で最も多い展開は、序盤で有利になり、中盤で追い上げられて、最後に頓死する流れである。

これは最悪のパターンだが、そもそも僕の楽観視する性格とアップダウンが激しい感情が将棋には合っていないようだ。

「将棋は人生と同じで攻めないと勝てない」が口癖の僕は、序盤も中盤も終盤も攻める将棋を指す。序盤から角をブッチする僕の無謀な攻撃に相手が押されると、中盤あたりで僕は都合よく「このままいけば勝ちだな」と勝利を確信する。ちなみに、僕の将棋はヘボ将棋なので、これは根拠のない自信である可能性が極めて高い。

そして、ここで相手に粘られると、僕の攻撃は一気に失速してしまう。すると、既に勝利モードに入っていた僕は、「あれ、なにかが違う」と慌てふためき、うろたえる。

そうして、相手の反撃が始まる。

この頃には、僕の将棋は隙だらけ。僕は楽観視する性格なので、情勢を読み間違えた時点で気が緩んでいる。攻めどころはわんさかあるのだ。

この段階で、僕のもう1つの癖、感情のアップダウンの激しさが問題となる。能天気な僕は、感情が高まるのが早い分、落ち込みも凄まじい。反撃が始まると、あっという間に勝利モードから諦めモードに突入する。粘れば十分持ち堪えられるのに、呆気なく崩壊してしまうのだ。

このように僕の一番多い将棋は十分しんどいが、実はこれ、次によくあるパターンよりずっとマシなのである。

(後編に続く)

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