いろんな意味で普通じゃない筑駒の文化祭(後編)
(前編から続く)
とにかく、筑駒の活動範囲の広さには感激した。
たとえば、中高農芸部では校内の畑で芋やニンニクを育てている。この部の「農ある部活は爪を隠す」というキャッチコピーは、「能無しバカは瓜を食う」がキャッチコピーの僕にはないインテリジェンスを感じさせられる。

美術科展示では、写真やら絵やらが展示されており、遥か昔、僕が「築地クリップ」で恥をかきながら作ったアートとは次元が異なる。




中高科学部では、「糸をつくる」という催しがあった。科学が大の苦手である僕にとってこの企画は意味不明だったが、理科室の独特な匂いに耐えられなくなって、理解する前に逃げ出した。

廊下には、数学の問題を英語で解いてるパネルがあった。僕はこれを読んで英語も数学もちんぷんかんぷんになりながら、自分は米国の大学を数学専攻で卒業したことを思い出した。

もちろん、将棋部といった普通の部活もあった。そこで僕は部長だったと思われる子に相手してもらったが、始める前に「ウォーズで初段です」と伝えたら、「僕は四段なので角落ちですね」と言われ、早々と負かされた挙句、「無駄に歩を使い果たしたのが敗因です」と諭された。

もはや、どの展示も僕の理解と能力が及ばないので、何か僕が超えられるものはないだろうかと探してみたら、学生が制作した映画の上映があった。僕は映画評論家のふりをしながら出来上がった作品にケチをつけるのが得意なので、この映画を評論することで筑駒学生の上に立ってやろうと思ったものの、あまりに観客が多くて中に入れなかった。題からしてさぞかしお粗末な映画だっただろうに、見れなくて残念だった。

こうして筑駒の文化祭を見回りながら思った感想は、この学校の生徒は賢いだけでなく、想像力をかきたれる良い教育を受けているんだろうな、ということであった。
そして疑問に思ったのは、このような優秀な子どもたちは日本の社会のどこに消えてしまうのだろう、という点だ。
彼らが人助けをする医者や弁護士、または国家を良くしようと奮闘する官僚になるならまだしも、新卒社員として日本企業でキャリアを歩むなんて、ぶっちゃけ無駄である。
東大合格者ランキングで競うのも結構だが、もっと重要なのは、大人になって僕のような平凡な輩と一緒に社会人をやってはいけないことの重要性を伝えることだと思う。

さすが名だたる筑波。スケールの大きさとユニークさを感じさせますね。将棋の話も笑いました(失礼)。本当に、筑波で学んだ人たちが、これからどう活躍するのでしょうね。
私も筑駒はさすがだと思いました!笑