2022年9月 5日
人生を赴くままに楽しく生きてる僕が”自殺”したら、殺人犯を見つけてください(後編)
(前編から続く)
もし僕が自殺を疑われる形で死亡していたら、それは10000%の確率で殺人だと断言できる。地球が破滅するまで太陽が昇って夕日が沈むことが繰り返されるくらいに、僕の死が他殺であることは確実だ。
そんなわけだから、読者にお願いがある。僕が自殺をしたらしいという噂を聞いたら、直ちに犯人を探して欲しい。
もっとも、当初これは大変な作業に見えるかもしれない。何しろ、容疑者がだいぶ多いのだ。
たとえば、僕としょっちゅう会食をしていた大食いな人。僕はいつも育ち盛りの高校生並みに相手の腹具合などお構いなしに食べ続けていたので、僕と同じく食べることが好きな人は、僕との食事を繰り返す度に僕に対する怨念が深まっていったかもしれない。食べ物の恨みは根が深い。
または、政治家希望の知人。その人は僕が政治家になると政権を取ってしまうことを知っていたはずなので、ライバル心と妬みが抑えられなくなって殺人に走ってしまったということは十分に考えられる。
もしくは、僕の話を聞いたことがある人。関心がないのに、どうでもいい話を何回も何百時間も聞かされれば、いずれは殺意が生まれても不思議ではない。
こうなると、容疑者は基本的に僕と接したことがある人すべてになってしまう。だが、ここで決して犯人探しを諦めてほしくない。というのも、容疑者を一人に絞ることは意外と簡単だからである。
何千人もいる容疑者の中で、犯人は唯一僕の死因を自殺だと主張し続ける人物だ。そんなあからさまな嘘をつくヤツは、僕を殺して自殺に仕立て上げようとした張本人以外にあり得ない。