様々な経験を重ねて、僕は金について詳しくなった(前編)

僕は、様々な経験を重ねることによって、金について詳しくなっていった。

僕が最初に経済に関心を示したのは、小学生のとき。地元のガソリンスタンドの価格の変動を追って、僕は市場価格という概念に触れた。

僕が最初に株に投資をしたのは、高校2年生のとき。頑張って貯めたお年玉やバイト代を掻き集めて購入した株が9カ月間で2倍になりその半年後に4分の1に暴落して、僕はリターンが高い投資にはリスクが伴うことを学んだ。

僕が最初に確定申告をしたのは、高校3年生のとき。所得があれば原則として確定申告が求められる米国で、僕はネットのバイトで得た収入額と最後に残る手取り額に大きな違いがあることを痛感した。

僕が最初に金の世界について学習したのは、大学生のとき。4年間担当した学生新聞の週刊ビジネスコラムのネタを探しに、僕は経済に関する情報を読み漁った。

僕が最初に金の仕組みを教えてもらったのは、ロースクールのとき。複数の税法の授業を受けて、僕は非課税と控除の違いといった税制の基礎を身に付けた。

僕が最初に金の回り方を知ったのは、社会人2年目のとき。企業の資金調達・管理を支援する投資銀行をサポートする仕事を通じて、僕はキャッシュフローの重要性と金を借りることのメリットを学んだ。

僕が最初に自分の金を管理するようになったのは、社会人3年目のとき。子供の頃の友達がファイナンシャルプランナーになり、僕は彼からどうやったら今から老後に備えられるかを教えてもらった。

僕が最初に金に対する無策の危険性を知ったのは、社会人4年目のとき。ある知人が借金まみれであることが分かり、僕は高所得であることと金に余裕があることはまったくもって別であることを知った。

後編に続く)

 

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