日常の三不思議〜ラーメン屋の混み具合、日比谷線の延長、そしてスカウトされない僕

僕には三つの日常的な疑問がある。

一つ目が六本木にある「竹虎」という、ほぼ毎週日曜日に通っているラーメン屋の混み具合だ。

僕の日曜日の昼前後は週課みたいなもので、11時にしぶしぶ起床、12時に六本木でミサに参列、その後近所の「竹虎」で昼食、と決まっている。そういうことなので、「竹虎」に着く時刻はほぼいつも13時15分頃になる。

この時刻は昼にしては遅いこともあり店は大抵空いているのだが、7〜8週間に一度、すぐに座れない時がある。それも前に4〜5組待っているという(通常からしたらの)大混雑なのだ。

なぜ日曜日13時15分の六本木の「竹虎」では混む時と混まない時があるのか、そして混む時にはなぜ極端にも大混雑なのか。この奇妙な現象に気付いて4年近く経つが、余りに不思議すぎて未だに自説さえも立てられないでいる。

二つ目の疑問は東京メトロ日比谷線についてである。

日比谷線は中目黒と北千住をつないでいる地下鉄であるが、他の鉄道との直通運転も実施しており、長い間、中目黒方面 では東急東横線に直通しており、北千住方面では東武伊勢崎線に直通していた。

それが2013年、東京メトロ副都心線が東急東横線との直通運転を開始したことをきっかけに変わった。東急東横線が別の線と直通することなったので日比谷線との直通運転が廃止されることは当然なのだが、不思議なのは、日比谷線の北千住方面での直通運転の変更だ。

2013年まで北千住方面の最遠は東武伊勢崎線にある東武動物公園駅であった。それが、中目黒での東急東横線直通廃止と同時に、北千住方面の最遠は南栗橋駅に変わったのだ。

南栗橋駅とはどのような駅なのか。調べてみると、東武動物公園駅より3駅先の、なんと東部伊勢崎線沿いではなく、東武日光線という別の線にある駅であることが分かった。

なぜ本来なら何の関係もない中目黒駅での東急東横線との直通廃止に伴い北千住方面での直通運転が見直されたのか。そしてなぜ、見直した結果が伊勢崎線沿いの延長ではなく別の東武日光線との直通なのか。そしてなぜ3駅だけの延長なのか。

未だに、日比谷線の南栗橋行きに乗る度にこの疑問が頭を横切る。

そして三つめの不思議が、なぜ僕は渋谷でスカウトされないのか、ということだ。

先日、妹を渋谷のハチ公前で待っていた時に改めてこのことを疑問に思った。その日は週末であったためか、多くのカメラマンとマイクを持った人間がウロチョロいて、適当な人に声をかけていた。「適当」より背も格も高い僕のところには当然いつかだれかが来るのだろうと待っていたのだが、どういうわけか、いつまでたっても誰も声をかけてこなかったので、これは場所が悪いのだろうと思いつき、より目に付きやすい場所に移動した。

すると数分後、クリップボードを手にした女性が僕に近づいてきた。待ってましたとばかりに自己紹介をしたくなる気持ちを抑えていたら、その女性、明らかに日本ではない国の教室で笑顔いっぱいの小学生数人が写っている写真を僕に見せた上で、「カンボジア児童への募金をお願いできませんか」と拙い日本語で聞いてきた。

なーんだ。カメラもない。マイクもない。インタビューもしない。渋谷でそんな人に付き合っていたら万一スカウトされる時に邪魔になる、と考え、金がないふりをしてその女性を追っ払った。

もっとも、大変おかしなことに、それでもスカウトはされなかったのだが。

 

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