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都内でビーチ気分になれるのは以外と楽しいではないかとの思いに浸しんでいると、いつの間にかプールが若いカップルで溢れ返っている。
そして、7時近くなった頃に、やっと企画した本人が姿を現わす。
夏である。僕が大っ嫌いな季節である。
夏なんて何一ついいことはないが、昨年参加した「ナイトプール企画」はそれなりに楽しかった。
休暇の1週目は、やはりどうしても仕事のことが気になる。僕が休暇に入っていることをまだ知らない同僚の多くは、ガンガン連絡してきたり仕事を振ってきたりする。すべて1ヶ月間放置しちゃえばいい、と割り切れない小心者は、他人に仕事を投げることに追われる毎日になかなか気が休まらない。
お盆である。夏休みの季節である。
「仕事が忙しすぎて休めない」なんて思ってるあなたに、いいことを教えてあげよう。あなたは自分が思っているほど重要な人材ではない。たとえ明日、あなたが急に失踪しても、あなたの勤め先は1週間くらい困った後、2週間後にはフル稼働に戻っているだろう。
日本企業のビジネスに対する姿勢には短期的利益追求を最優先する米国企業が見習うべきだと思う良さが様々あると思う反面、典型的な日本企業の社風は外資系の職場しか知らない僕からすると随分と理不尽だと思うことが多い。
その一つが有給休暇に対する考え。
僕は毎年有給休暇を使い切るが、日本企業に勤める友人の大半は年々数日の休暇を取る程度で、有給休暇をすべて消化することはまずないらしい。これは有給を取りたくないので取らないのではなく、職場の環境が有給を取らせてくれる雰囲気ではない、というのが大体の理由だ。
こういう話を聞くと僕は、「有給とは与えられた権利であり、それを行使することに関して引け目を感じる必要もなければとやかく言われる筋合いもない」と主張したくなるのだが、このように個人の権利を軸とした米国的な考えは日本人には馴染まないのだろう。
それでも、と思う。協調性を重視する日本人の心が「有給を取ることは不在中に同僚に迷惑をかけることになる」という考え方に繋がるのは理解できるが、だからと言って「だから誰も有給を取らない」という結論になることは甚だおかしい。