ファイナンシャルプランナーと転職エージェントは必要だけど信用しがたい(後編)

前編から続く)

僕は前職の法律事務所時代、資金調達やM&Aといった金融案件を専門としていた。あまりの激務でそろそろ転職してもいいかなと考え始めていた頃、偶然にも過去の案件で一緒に仕事をしたことがある投資銀行から転職してこないかとのお誘いを受けた。その後、面接は順調に進み、内定まで貰ったのだが、そこで初めて、僕は自分が金融業界にもう懲り懲りであることを自覚した。

内定を辞退した翌日、僕はそれまで付き合いのあった転職エージェント全員に連絡して、金融以外の業界を提案するよう指示したのだが、それにもかかわらず、「金融業界は嫌だと言っていたけど、君にピッタリのポストがある」と金融の話をゴリ押ししてきたエージェントが何人もいた。

僕からしたら、「そりゃピッタリだよ。あんたがいなくても就ける職なんだから」と返したいほど失礼な話である。僕の希望なんてどうでもよく、手っ取り早く僕を金融の会社に入れて仲介料を稼ぎたいのが透けて見える。

このような輩は僕から縁を切った。僕の人生がかかってるのに、自分の懐のことしか考えないアドバイザーなんてたまったもんじゃない。

簡単に信用してはならないのはFPも同じだ。多くのFPは証券なり保険なりを売ることで稼いでいるが、売ったものが儲かるかに関わらず手数料を稼げるので、彼らの利益は僕の利益と一致してない。

では、転職エージェントもFPもインセンティブの構造上信用できない中、どのようにしたら信頼できるアドバイザーを見極めることができるのだろうか。

それは、金にならない相談をしてみることだと思う。

僕のFPとの付き合いは、貯蓄の仕方や企業型確定拠出年金の位置付けといった、彼からすると何の収入にも繋がらない相談から始まっている。今でももっぱら自分のライフプランに関する相談しか行っておらず、これまで彼の紹介を受けて購入した金融商品は1つしかない。

転職エージェントも同じだ。今でも付き合いのあるエージェントは、既に内定が決まってるポジションに関してアドバイスをくれたり、転職する意図がなくてもキャリア相談に乗ってくれるような人で、1度も自分の転職でお世話になったことがない。

プロには相当した報酬を払うべきというのが僕の持論だが、FPや転職エージェントに限っては、金を払わないことで信用できると思う。

コメントを残す

Translate »