お金に関する5つのアドバイス(中編)

前編から続く)

【③ 収入、支出、資産の管理をすること】

自分の収入、支出、そして資産がどれほどあるのか常に把握しておくことは、単なるお金の管理の観点だけでなく、人生における重大な決断を経済的に正しく行うためにも欠かせない。

僕は年収が半分未満になる転職をしたことがあるが、それが可能だったのは、常に自分がいくら稼いでいていくら費やしているか把握していたため、収入が激減しても生活していけるという判断ができたからである。

支出や資産の管理には、マネーフォーワードのようなサービスを使うことがお勧めだ。こういうサービスのいいところは、銀行口座、証券口座、クレジットカード口座等を紐付けられるので、手間をかけずにお金の出入りと資産状況を把握できることだ。

僕はこまめに収入、支出、資産を把握しておきたいがゆえに毎週手動で支出等を管理しているが、これは相当お金に関心がないと続かないので、一般の人にはあまりお勧めしていない。

【④ 確定申告する、もしくは少なくとも給与明細を精読すること】

自分の収入を正しく把握するためにはいくら税金を払っているのか知っておくべきなのに、大半の人は自分の納税額を把握していない。これは、多くの人が年末調整されるので確定申告が不要であるためだが、僕に言わせてみれば、投資の心配をする前に納税額を気にした方がいい。

納税額を確認する最も手間がかからない方法は、毎月発行される給与明細を見ることである。特に年末調整が反映された12月分の給与明細は重要だ。

もっとも、給与明細だけでは納税額がどのように計算され、何がどのように納税額に影響を及ぼしたかまでは分からない。そこまで知るためには、確定申告をして、その内容を理解する必要がある。

僕は米国に住んでいた高校時代から現在に至るまで、確定申告を行わなかった年がない。米国では年末調整がないため、たとえアルバイト収入しかなくても、原則として確定申告を行う必要があるのである。

当初は面倒に思えた確定申告の手続きも、今ではそれがあったおかげで、僕は毎年の所得税と住民税がいくらであるか把握している。さらには、確定申告の内容を理解できるようになったので、前年と大きく違うライフイベントが起こると納税にどのような影響を及ぼすかまで概ね想定できる。

後編に続く)

 
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