2022年は常にチャレンジし続けることの重要さを認識した年でした
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以下は今年のクリスマスカードに同封した手紙です。
本年も残すところわずかばかりとなりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
さて、今年の春、私は職場で昇進しました。正直、少々遅かったです。
私は極めて能天気な性格です。それは仕事に対する姿勢にも言えることで、良い同僚に囲まれ、やりがいを感じていれば、私はそれ以上のことを仕事に求めてきませんでした。結果として出世欲を持たないことになったのですが、それは美徳であるとさえ自負していました。
しかし、昇進が遅れ、昇進するために何が欠けているのかを真剣に考え、やっと昇進できたことで、ひとつ悟ったことがあります。それは、意欲とチャレンジと成長は切っても切れない関係にある、ということです。
私は仕事もプライベートも基本的には「楽しければよい」と考えてしまいがちですが、よくよく考えてみると、「楽しい」と「楽」は同じ漢字を書きます。同様の仕事を続けていれば、 失敗は少なく、物事もスムーズに運ぶようになり、 徐々に「楽」になっていきます。これまで仕事に「楽」を求めてきたつもりはなかったのですが、慣れというものは恐ろしいもので、いつしか、職場での日々の刺激に十分満足し、流されるままになってしまっていたようです。
昇進が自分の成長の表れなのであれば、成すがままでは昇進はできません。苦手なことにチャレンジし、失敗を繰り返し、時には辛い思いをしながら学びを積み重ねていくことで、人間は成長していきます。失敗も辛い思いも 「楽」ではない分、向上心を維持しないと、自然とチャレンジを避けるようになってしまい、成長は止まってしまうのだということを改めて認識しました。
こうしてみると、生きていくということは複雑だな、とつくづく思います。良い同僚と共にやりがいのある仕事に取り組んでいれば十分なのかと思っていたら、仕事(というか自分)に対してもっと求める余地がありました。昇進に伴う新たな責任や責務を全うできたとしても、さらなるチャレンジを自ら開拓していかなければ、いつかまた物足りなくなってしまうのでしょう。そして、「次」や「上」には切りがなく、永遠と続く。。。
考えてみると、仕事と将棋には共通している部分が多くあります。将棋は楽しいから継続できるのと同じように、 仕事もやりがいを感じているから続いています。しかし、将棋も仕事も楽しいだけでは満足できず、昇級・昇進への欲があるからこそ、将棋では強くなるために、仕事では成長するために、挑戦し続ける必要があります。そして、棋力に天井がないように、自分の成長にも終わりはありません。
チャレンジが実る時もあれば実らない時があるのも、仕事は将棋と同じなのだろうと思います。今年は将棋で3年連続の昇級を逃しましたし、仕事でもすべてが順調に進むわけではありませんが、2022年にチャレンジを続けることの重要さを学んだ分、2023年はそのチャレンジからくる苦労や辛さを恐れない年にしていきたいと思います。
それでは、どうぞ良い新年をお迎えください。