海外旅行に向いてない僕には、JTB団体ツアーがふさわしい(後編)

前編から続く)

普通に空港で両替し、タクシーに乗っていれば、30分後には何事もなくホテルの前まで送ってもらえたのに、たった数百円の手数料とタクシー代2千円をケチったことにより、2時間半後には命が危険に晒されているわけである。身の危険を感じてさえも「今更タクシーに乗るのは馬鹿らしい」と頑としてタクシーに乗らない僕は、もはやfrupidを超えてただのstupidである。

流石の僕もいずれはホテルにたどり着くが、その頃には体力的にも精神的にもクタクタになってしまっている。そこで僕は「これだから不便な外国は嫌いなんだ」とキレるのだ。その国からしたら、「お前に降りかかった不幸のすべては自業自得、とんだお門違いだ」と反論したくなるところだろう。

ホテルに行くだけでこんなに苦労するので、その後の観光めぐりがどれほど凄惨たるものになるか、想像がつくと思う。

僕はせっかく海外旅行をするなら、自分のペースで名所を周り、ゆっくり現地の人と触れ合いながら、自分好みの食事を堪能したいと考えている。そして、海外生活が長く英語も話せるのだから、それができると自負している。

しかし、周囲にいる海外旅行が趣味な人、ふらっと放浪に出る人たちから「旅の仕方」を教えてもらったことにより、僕には心の赴くままの旅をエンジョイする贅沢は許されていないのだということを悟った。

よって、僕は自分に約束した。

次回海外旅行するときは、旗振りおばさんの後をついて行くだけのJTB団体ツアーにすることを。

 

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