「リスクがなくて短期で儲かる投資」を試して、やはりあり得ないと痛感する(後編)
グラフの横の軸を見るだけで、予定通りにいかなかったことが一目瞭然である。なにしろ、3月の株主総会の直後に優先株が普通株に転換されるはずだったのに、8月下旬まで優先株が取引されているのだ。
「ローリスク、ハイリターンは詐欺」と確信しているくせに、僕は最近、「リスクがなくて短期で儲かる投資」に手を出してしまった。
投資先は別に怪しい商品ではない。AMCと呼ばれるアメリカの最大手映画館運営会社が発行している上場株である。
破綻寸前の会社の、それも優先株という一般的ではない証券を買うことにしたのは、それなりの理由があった。