バカでいると、得をする(後編)
人生の秘訣は、米国の政治家ジョージ・W・ブッシュ(息子の方)がヒントをくれた。この人は、常に周りから過小評価され、その評価を少し超えるだけで、大統領までのし上がった人である。僕にとっては師匠みたいな存在だ。
バカでいると人生特をする。そのことを悟ったのは、いつ頃だろうか。
薄々気付き始めたのは、大学一年生の時かもしれない。
その頃から僕は、思想がまったく合わない人たちに囲まれるようになった。周囲の輩は、自らの間違った思想を、遠慮なく自信満々と終日語る、極めて面倒な米国人だった。
昨年、僕は米国の中学校で米国憲法を教えるというボランティア活動に参加した。
教えたクラスは30人くらいの中学一年生。授業の内容は表現の自由についてだったが、ふとしたことで、投票年齢を18歳から引下げるべきかという議論が勃発した。