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「赤いアメリカ」に行ったことがなければ、米国を知っているとは言えない(前編)

「赤いアメリカ(Red America)」に行ったことがない人は、米国を知っているとは決して言えないと思う。

ここでの「赤」とは共産主義のことではない。それどころかまったく逆で、政治的に保守的な共和党が強い地域のことを「赤」と呼ぶ。この表現の由来は、大統領選の開票速報で各州の結果が示される時に、共和党が勝利した州が赤色で示されることにある。

「赤いアメリカ」では、毎週日曜日の朝に教会に行くのが常識で、暇つぶしに射撃をするのが日常だ。そんな所は行ってみなければ理解できないが、反対に行ってみれば、なぜトランプが2回も大統領に当選できたのかがわかってくる。

米国銃社会の恐ろしさ、ウォルマートで実弾を購入して学ぶ

僕はニューヨークから持ってきたピストルを手に、友達のサムはベッドサイドに置いてあったピストルを手に、サムのおじいちゃんの家に向かったのだが、途中、近所のウォルマートに寄り道をした。僕がサムに銃弾をニューヨークから持ってこなかったことを伝えたら、「それならウォルマートで買うのがいい」という話になったのだ。

このウォルマートで僕は、本当の意味での米国銃文化の恐ろしさを知ることになる。

米国銃社会の恐ろしさ、南部に旅行して学ぶ

僕は米国の南部に憧れている。

高校時代、アジア人かつカソリック信者である僕は南部の大学だけは避けるべき、と教師から忠告を受けたのだが(南部はキリスト教と言ってもプロテスタント派が一般であり、白人以外は差別の対象となるため)、南部の人の訛りやゆったりさ、そして南部の文化にどういうわけか魅力を感じてしまう。

そんな南部に一人だけ親しい友達がいる。サムという名の彼は、ニューヨークは一度だけ行ってもうこりごり、と語るような、生粋の南部っ子である。彼が話をしてくれる南部の世界は僕が知らない別世界の話でいつも興味深い。

数年前に日本への転勤が決まった時、今後はそう簡単に会う機会がないと思ったサムに会いに行くことにした。

南部といえば米国の中でも特に銃が浸透している地域だ。その頃僕が住んでいたニューヨークでは中々撃つ機会がなかった僕のピストルもテネシー州なら容易に撃つ機会を見つけられるだろうと思い、テネシー州まで持っていくことにした。

そこでまず調べたのが、どうやったら銃を飛行機に持ち込めるか、ということである。
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