日本〜シンガポール便には昼間と深夜の便があり、Aさんはいつも後者らしい。理由は「時間がもったいないから」だそうで、どうやら彼は毎回、徹夜の便でシンガポールに行き、ホテルに着いたらシャワーを浴びて、直ぐに打ち合わせに向かうらしい。
ここでAさんと僕の出張に対する考えの違いが明確になる。仕事熱心なAさんは出張を仕事するための手段と考えており、飛行機(事故検証)マニアの僕は出張を趣味を堪能する機会と捉えている。僕は深夜の便を検討したことなど一度たりともない。
日本〜シンガポール便には昼間と深夜の便があり、Aさんはいつも後者らしい。理由は「時間がもったいないから」だそうで、どうやら彼は毎回、徹夜の便でシンガポールに行き、ホテルに着いたらシャワーを浴びて、直ぐに打ち合わせに向かうらしい。
ここでAさんと僕の出張に対する考えの違いが明確になる。仕事熱心なAさんは出張を仕事するための手段と考えており、飛行機(事故検証)マニアの僕は出張を趣味を堪能する機会と捉えている。僕は深夜の便を検討したことなど一度たりともない。
「あれ、ジョーさん」
シンガポール行き飛行機の搭乗ゲートの待機場で僕に声をかけてきたのは、会社のとても偉いAさんである。なんと、出張が重なって偶然にも同じ便だったのだ。
ラウンジで既に出来上がってから搭乗ゲートに現れた僕は彼を見つけることができなかっただろうが、彼が可愛いキャラが20個も付いてる怪しいリュックを背負った僕を見つけるのはそんなに難しいことではない。