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「飛行機事故検証マニア」として、羽田空港衝突事故について思うこと

飛行機事故検証マニア」として、羽田の滑走路衝突事故に関して思うことを書いてみることにした。なお、これを機会に、以前書いた「航空事故を生き延びるための三つの秘訣」にもぜひ目を通していただきたい。

この事故については、多くの人が「なぜ起こったのか」という点に最も関心を持っている。事故の原因については過去の類似した事故が参考になると思えるので、過去にあった主な滑走路衝突事故と原因を最後にまとめてみた。

本文では、あえて他ではあまり強調されていない次の2点について語りたいと思う。

  1. この事故では、旅客機の方で1人も死者が出なかったという「成功」があったこと
  2. 今後の防止策として謳われている自動化は、有力な手段だが限界があること

飛行機事故検証プロになりたくなって、科学を勉強しとけばよかったと今さら後悔(後編)

当時の僕は、まさか自分もフライトシミュレーターにハマるとは夢にも思っておらず、そんな彼に冷ややかな目を向けていた。ただ、唯一興味を示したのが、彼に見せてもらった香港の旧啓徳空港での着陸の動画だ。険しい山々に囲まれ、都市のど真ん中にある空港で、45°角度で着陸する飛行機の映像は、飛行機オタクでなくても目を惹かれる。

飛行機事故検証プロになりたくなって、科学を勉強しとけばよかったと今さら後悔(前編)

「飛行機事故検証」というだいぶ不謹慎な趣味がある僕は、ユナイテッド航空のエンジン破裂事故みたいなことが起こると、血が騒ぐ。

そして後悔の念に駆られる。昔、ちゃんと科学を勉強していればよかった、と。

というのも、僕は極端なほどの理科オンチなのである。

航空事故を生き延びるための三つの秘訣

不謹慎であることを承知で認めるが、僕には航空事故の検証という変わった趣味がある。

趣味のきっかけとなったのはカナダのドキュメンタリー「メーデー!:航空機事故の真実と真相」。この番組が今年で17シーズン目を迎えることからも分かるとおり、航空事故が興味深いと考えるのは何も僕だけではないのだ。

僕の「メーデー」へのはまり用は異常で、購入した全シーズンDVDセットがオーストラリアリージョンに限定されていたため、このDVDを観るだけのためにリージョンフリーのDVDプレイヤーを入手している。

航空事故の話をすると特に出張の時など周囲に嫌がられるのだが、「メーデー!」から学んだ「飛行機事故を生き延びるための三つの秘訣」に関する話が実は僕がする無駄話の中で唯一ためになった話、と言われたことがあるので、是非ここで紹介したいと思う。
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