終始ツッコミどころ満載の米国司法試験の受験経験(前編)
最近、めちゃ米国らしくて、ちょーあり得ない話を聞いた。
背景は、ワシントン州の司法試験関係である。日本で「ワシントン」と聞けば首都のワシントンDCを思い浮かべる人が多いだろうが、米国の西北にはワシントンと呼ばれる州もある。
諸事情があり、日本人にとってこのワシントン州の司法試験は他の州の試験に比べて受けやすい。そしてこの試験は、大都市のシアトルではなく、田舎にある試験場で2日に渡って実施される。
今回の話は、2026年7月の司法試験を受けるため、わざわざ東京からヤキマという田舎都市まで行った人から聞いた話である。
ことの発端は試験の初日、朝一に起こった。試験を受けるためにWiFiが必要なのに、その肝心なWiFiが会場全般で繋がらない。いつまで経っても試験が始まらないとは、日本なら考えられない一大事である。
そこから時間だけが無駄に過ぎて行き、昼時間に突入する。この時点ではまだ、試験が午後から始まるのか、それとも翌日になるのか、何の説明もない。単に、昼ごはんを食べた後に戻ってくるよう指示されるだけである。迷走してるのは主催者側なのに、受験者にはちゃんと戻ってくるよう命じるとは図々しい。
そして言われた通り昼から戻ってくると、試験は翌日と翌々日に実施されることが発表される。たが、そんなことを急に言われても困るだけである。田舎なので、宿の数は限られている。
でもそれが方針なら従うまでと気持ちを切り替えたところで、方針転換が起こる。7月の試験はキャンセルされ、9月にリスケされるのだそうだ。だが、試験場は未定。そりゃそうだろう。何千人もの受験生が入る会場を1日で確保できるわけがない。
結局、何の見どころもない街を彷徨いただけで日本に戻ってくると、次に待ってるのは金の悩みだ。無意味な旅費と宿泊代で数十万円が飛んだだけでなく、リスケされた試験を受けにまた数十万の手出しが出る。だが、ここまできたら引くに引けず、背に腹は代えられない。
(後編に続く)
