2026年3月 2日
上には上がいるのであれば、下には下がいる(前編)
上には上がいるのであれば、下には下がいる。これは社会人になってから僕が忘れないようにしている人生訓である。
僕はこれまでずっと、職場で優秀な人に囲まれてきた。これはとても恵まれていることである一方で、職場での自分の居場所がなくなるのではないかとたまに不安に駆けられることもある。
そんな時、僕は自分が生活していけるのだと初めて自信を持てたときのことを思い出す。
それはまだ米国にいた高校時代、スーパーでバイトしていた時に起こった。僕が休憩に入るには同僚が昼休みから戻ってくる必要があるのに、引き継ぎは時間が15分過ぎても姿を現さない。そんな風にいい加減な大人が他にもたくさんいるのを見て、僕はこのまま高校を退学することになっても、このスーパーで働き続ければ半年以内に副店長になれるだろうと確信した。
ロースクール卒業後に入った法律事務所には、もっとヤバい人がいた。
とある秘書は、一日中ネットサーフィンしていて、デスクはいつもピカピカであった。この人は何もしないだけでも十分お荷物だったが、実は何もしてくれない方がまだマシだったのだ。ある時、弁護士から「クライアントにお歳暮を送っておいて」と頼まれると、この人はお歳暮を着払いで送りつけた。僕はお歳暮を受け取るのにお金を払わさせてはならないというくらいの常識は持っているので、職に困ったらこの秘書の後釜を狙おうと思う。
法律事務所にはしっかりした人が揃っていると思われがちだが、スタッフどころか弁護士にもたまげた人がいた。
(後編に続く)
One Comment

確かに、世の中には自分では考えられない想定外の行動をし、思考を持った人たちもいますよね。そういう人たちとも、巧く接していこうとするのは、なかなか大変です。