いろんな意味で普通じゃない筑駒の文化祭(前編)

筑波大学附属駒場中高等学校、通称「筑駒」は、偏差値78の中学校偏差値77の高校である。偏差値77の灘中学偏差値78の開成高校を受験して撃沈した僕では絶対に通えない学校である。

でも、文化祭の時なら校内に入れる。そう思った僕は、第74回筑駒文化祭 輝に行ってみることにした。

受付で渡されたチラシに目を通してみると、在学生を対象に行ったアンケートの結果が載っている。

筑駒はどうやらだいぶ楽しいところのようだ。

「筑駒は楽しい?」と聞かれた生徒の94.3%もが「とても楽しい」か「楽しい」と回答しており、「筑駒の印象は?」と聞かれたら「自由、思ったより自由」とか「全員のびのびと学校生活を満喫している」と答えている。ちなみに、「校舎がボロい」は僕が知ってる卒業生も言ってることで、これは校内を歩き回れば一目瞭然である。

ただ、「意外とみんな普通」の回答にはだいぶ語弊があるだろう。普通ではない集団の中にいるヤツが「オレもアイツも普通だ」と言っても、あまり説得力はない。

極めて普通である僕が見た限りでは、この学校の活動は極めて異常である。

たとえば、中学鉄道研究部。似たような部活は他校でもありそうだが、筑駒では拘りが半端ない。まず、本館と別館で展示があり、本館にはジオラマが置かれてた。どうやら毎年作っているようだが、高架化の小川とか昔ながらの商店街とか、電車以外のところで相当凝っている。

別館では、都内のいろんな電車の発車メロディーが聞けたり、行先表示器が再現されていた。ここまで深掘りしては、オタクを超えてマニアである。ちなみに、飛行機研究部はないようだったので、飛行機好きの僕は、成田エキスプレス成田空港行きの表示を見せてもらうことにした。

鉄道部は他の学校でもありそうだが、「地域振興研究会」たるものはなかなかないだろう。「地域のことを考える」会に自主的に入ろうと思うのは普通の中高生の発想ではない。この会に所属してる24人が福島県猪苗代町に行き、地元の歴史、事情、課題などを調べ上げて、30ページ、2万5千字を超える報告書をまとめている。報告書をペラペラめくって目を通してみたが、僕が軽い気持ちで書いた「ジョー地方創生大臣兼財務大臣の地方創生政策」とはだいぶ重みが違う。

後編に続く)

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