2020年11月 23日
話してない時の僕は、常にカッコつけている(前編)
「喋りさえしなければねー」とあたかも話さなければ魅力的だと言わんばかりの指摘を受ける僕は、稀に話していない時はカッコつけている。
最近、友人と遊園地に遊びに行った時にこんな会話を交わした。
友達〜「暑いねー」
僕〜「そうだねー」
友達〜「革ジャンなんか着てて暑くない?」
僕〜「暑いねー」
友達〜「じゃあ、なんで着てるの?」
僕〜「カッコいいから」
友達〜「。。。」
歩き方についても似たような会話をしたことがある。
ちょっと昔、米国にいる友達が僕の歩き方を「walk with swagger」と冷やかしたことがあるが、確かに僕は、言葉どおり大手を振って歩いていることが多い。自信満々と周囲を蹴散らすような勢いの歩きには、「俺はお前より偉いんだから道を開けろ」といった気持ちがこもっている。
単に立っているだけの時も似たようなものだ。
座っているときは踏ん反り返って姿勢が悪いくせに、立っているときは親族に褒められるほど姿勢が良い。これは背伸びするほどまでに背筋を伸ばしているからで、その理由は「俺はお前より背が高いから偉いんだ」ということを強調したいがためにである。
さらに僕は、揺れるバスや電車に乗っている時は基本的に手すりを掴まず、仁王立ちによりバランスを取っている。
もちろん、ちゃんと手すりを掴むこともあるのだが、それは車内でいい時計をしている「競合」を目にしたときと決まっている。そういうときの僕は、まず両腕に着けている腕時計が裾の下に隠れていないことを確認した上で、競合の隣に移動し、彼の目線に僕の腕が入るよう手すりを掴み、手すりを掴んでいる手をたまに変えてはさりげなく両方の腕時計をアピールする。
(後編に続く)
One Comment
私は行先の場所を知らなくてもいつも自身満々で先頭を堂々と歩きます。”堂々と歩ているので行先が分かっていると思っていました”と言われることが多々あります。