ナルシストの僕は、食事会では迷惑な存在(前編)

既にお気付きの読者も多いと思うが、僕は「超」がつくほど自己中心的だ。

他人に興味がない。常に自分が注目の的でないとおもしろくない。

僕という人物は、実に周りにいてほしくない存在である。

それが最も顕著に表れるのが食事会だ。

僕は会食で席に座る前に、必ず各テーブルの席数を確認する。テーブルでの会話を独占するためだ。

自らの経験から、4人のテーブルなら確実に、6~7人のテーブルなら努力すれば、そのテーブルでの会話を自分一人のものにできる。反対に、8人を超えると、自然と複数の会話が同時進行してしまう。

僕にとって、自分が主導していない会話が近くでなされていることほど不愉快なことはないので、6席未満のテーブルがあればそこに座る。ない場合はどうしようもないから、自分が会話を独占できる4-6人の輪を確保することを企む。

さらに、僕には、どんなに広いテーブルでも自分の声がテーブルの端から反対側まで届く自信があるが、やはり中央にいた方が注目されやすい。よって、僕はいつもさりげなくど真ん中の席に座る。

冷静に考えると、実はこれはあまり賢い行為ではない。性格上、取引先とか、先輩とか、年配の人とか、気を使うべき相手に気を使えないくせに、そういう人たちこそ、会食の主賓として中央の席に座る可能性が高いのだ。

後編に続く)

 
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