何より愛する睡眠を絶対に妨害しないでください(後編)

前編から続く)

まだ新人だったある土曜日、当時の上司が朝7時から15分ごとにメールを送ってきたことがあった。僕からの回答がないことにしびれを切らしたのか10時半には電話までかけてきたが、そもそも携帯を寝室に置いていなかったので、僕がメールに返事をすることはなかった。

14時に起きた頃には上司の激怒したメールと留守番電話が複数待っていたが、これらもシカトしたら、ようやく僕のポリシーを理解したようである。その後、彼が僕の週末の朝を邪魔してくることは一切なかった。

こうして通常は無茶なことを言ってくる元上司でさえ僕のポリシーを学んだのだが、こんな簡単なことが未だに理解できていない非常識人間が僕の周りにはまだたくさんいる。

たとえば、郵便局や宅急便のおじちゃん。

約1ヶ月に一度の頻度で、この人たちは週末または祭日の午前中にピンポンするという迷惑行為に出る。何のために宅配ボックスがあると思っているのか。僕が何度無視しても彼らは学習しないようなので、次回同じことをしでかしたら管理人に通報しようと考えている。

さらに非常識なのが、ブティック店のおねーちゃんたちだ。

土曜日の午前10時半頃にiPhoneが振動する時は、十中八九、彼女らが有力容疑者である。当然その時は電話を無視し、日中の活動を開始した夕方頃に留守番電話を確認すると、大抵の内容は「新たに入荷した腕時計をご紹介したいので、是非ご来店ください」といった営業メッセージである。それが世界で一つしかいない限定品で、それを9割引で譲ってくれるとしても、僕の安眠を妨げるような店からは絶対に購入してやるまいと誓っている。

これら例からもお分かりいただけると思うが、僕が僕の睡眠(特に週末、祭日の午前中)を妨害する人に対して感じる唯一の感情は「怨念」である。

僕との友情および自分の命が重要な方にとっては、絶対に僕を睡眠時間中に邪魔しないことが賢明である。

 
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