秋は楽しみ色々の季節です
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これは四季シリーズの第三弾です。
秋という季節には様々な言葉が冠されます。
例えば「食欲の秋」。食べることが生き甲斐の私にとっても食欲が失せる夏が終わって秋が訪れるのは大変喜ばしいことです。それもただ食欲が回復するだけでなく、食欲を注ぐ食べ物がたくさん出てくるのが秋です。松茸の炊き込みご飯やふぐちり鍋。秋にしか食べられない多数の食べ物を想像しただけで幸せな気分になってしまいます。
ただ食べるだけでは豚になってしまい健康に悪いですので、(運動会とかで)ちゃんと運動すべきが「スポーツの秋」。もっとも、 運動して疲れることが真っ平御免でそもそも運動神経が全くない私にとって、秋とはもっぱらスポーツを観る季節であるので、あまり「スポーツの秋」は食べ過ぎの対策にはなっていないような気がします。
でも私の「スポーツ観戦の秋」はそれなりにカロリー消化につながっていると思いたいです。なにせ私は毎年秋になると暑苦しいと言われるほどアメフト観戦に燃えるのです。大学とプロの両レベルで楽しんでいるアメフトのレギュラーシーズンは基本的に秋に始まって秋に終わってしまいます。よって秋になると毎週、まずは土曜日に我が母校ボストンカレッジを応援し、日曜日に我が愛しニューイングラント・ペイトリオッツを熱援することに専念します。
アメフトのシーズンは短いですから1年の内8ヶ月近く溜まっているアメフトがないフラストレーションを、8月の下旬から4ヶ月ほどの短期間で発散することになります。結果的に一週間の気分が前の週末のボストンカレッジとペイトリオッツの試合結果によって左右されることになるため、両チームが負けた週末後の月曜日は特に私には近寄らないことをお勧めいたします。
「食欲の秋」とか「スポーツの秋」は一般的ですが、私に特有かもしれないのは「リセットの秋」。これにはやはり米国生活が長かったことが理由にあります。 米国での進級は夏休み明けの9月なので、特に大学に入ってからは秋を前年の良いところも悪いところも忘れる「新しいスタートを切る時期」と感じています。大学卒業後、初めて就職したのも9月だったため、社会人になってからは、年次が上がる秋を「改めて気を引き締める時期」とも考えるようになっています。
まあ、いろいろな言葉で表現できる秋ですが、 秋に対する私の気持ちを一字で表すとしたら「愛」に限ります。
秋のどこがそんなにいいのと聞かれても、最悪の夏が終わって「やっと鬱陶しい気候が変わる」という開放感と、「これからどんどん寒くなって、雪も降るかも」という最高の冬に対する期待感でいっぱいになりながら、いろいろなものを食べ、スポーツ観戦に専念できる楽しみ最高の季節だ、くらいの回答しかできません。結局は夏に対する嫌悪が余りにも強いために反動が激しくなるせいかもしれませんが、私はとにかく秋が大好きです。