タグ: 東京

海外旅行に向いてない僕には、JTB団体ツアーがふさわしい(後編)

普通に空港で両替し、タクシーに乗っていれば、30分後には何事もなくホテルの前まで送ってもらえたのに、たった数百円の手数料とタクシー代2千円をケチったことにより、2時間半後には命が危険に晒されているわけである。身の危険を感じてさえも「今更タクシーに乗るのは馬鹿らしい」と頑としてタクシーに乗らない僕は、もはやfrupidを超えてただのstupidである。

「孫、博打で大損」シナリオのオレオレ詐欺〜僕ならありえたのに祖父引っかからず

僕がまだニュージャージーに住んでいたある日、母に急に呼び出されて尋問にあった。

「ジョー、ギャンブルで数百万損したんだって?」

寝耳に水とはまさにこういうことを言う。

即に否定したところ、母は今度はもう少し優しい口調で、「何かあったのならちゃんと相談しなさい」と念を押してきたのだが、身に覚えがないことについては相談しようがないので、「何の話だか分からない」と答えたところ、一応納得してもらえ、経緯を説明してくれた。

事の発端はそのすぐ前に母が祖父から受けた電話であった。その時に祖父がした話はこうだ。

先程ジョー君から電話があり、「博打で損しちゃったので三百万円振り込んで欲しい」と言われたんだけど、ちゃんとママに相談しなさいと伝えて電話を切った。心配だったので、その後直ぐに連絡を入れた。

要は、祖父はオレオレ詐欺にあったわけである。

ボストンの冬に慣れると、どうも東京の冬は物足りなくなります

私は毎年冬が待ち遠しくてしょうがないのですが、ただ冬ならいいという訳ではなく、好むのは「冬らしい冬」です。そのような理由から「寒いからこそ冬、雪が積もってこそ冬」が持論である私にとって、2月中に「今日は寒いから嫌だ」などと苦情を言う人は、そもそも冬の本質が分かっていないわからんちんだと思ってしまいます。

徐々に嫌悪が増していく夏は、最悪な季節です

私は夏を、嫌さが増していく4段階に分けて耐え忍びます。

1. 春から夏の節目

私は春が嫌いですが、それは、「春は最も嫌いな夏に徐々に近づいていく季節だから」という、余り春の本質とは関係のない非論理的な理由によります。

つまり私は、気温が最適で、春風の涼しさを肌で感じながら半袖で生活できるようになる春の気候が、必ずしも嫌いではありません。

しかし、東京ではこの春の期間が余りにも短すぎます。「今日は気持ちがいい」と思える日など、大抵は2〜3週間、長くても1ヶ月ぐらいしか続きません。あっという間に蒸し暑さを感じさせる日々が訪れます。

春から夏の節目は、「とうとう夏が来てしまったんだ」という絶望感であふれる時期です。

僕は闘う、タクシー業界と~僕が二千円札を持ち歩くようになったきっかけ

日本に来て早くも9ヶ月。その9ヶ月間の大半、僕はタクシーの運ちゃん達と戦争を繰り広げていた。

イザコザの発端は料金の支払い方法。米国ではカード使用が浸透していることもあって、僕は原則として10ドル以上の買い物はカードで済ませていた。朝食代わりのオレンジジュースの1ドルもカードに付ける程だったので、オフィスからアパートまで10分のタクシー料金12ドルも当然のようにカードで支払っていた。ニューヨークのタクシーは運転手にカードを渡さず自分で機械にカードを通せば良かったので、なおさらカードが使いやすかった。

日本に来てもニューヨークからのカード生活の習慣がなかなか抜けない。東京のタクシーは初乗りが710円である為、タクシーに乗車した時点で既に「カード金額」である10ドルを超えつつある。しかし、さすがに1000円未満でカードを使うのには気が引けるし、わざわざ運転手にでかい機械を取り出させてカードを使うのには時間かかり面倒である為、1200円ぐらいをカード使用金額の目安にしていた。

新たな歩みだし、東京で

東京への転勤が決まりました。八月の下旬から日本に住む事になります。

寝耳に水、と思われるかもしれません。実際、転勤を要請したのが二週間前で承諾されたのがその翌日。確かに急です。

アメリカに引っ越したのが8歳の時。最初は5年と言われていたのが、いつしかこんなに月日が経ってしまいました。その間、米国の高校を卒業し、米国の大学へ進学し、ロースクールまで卒業。地元の判事の元で法務書記として1年経験を積んだのち、ニューヨークの企業法律事務所に入社。アメリカの弁護士としてはある程度普通の道です。

そんな私の人生ですが、そろそろ大きく違うことをしたい、新しい挑戦が欲しい、とちょっと前から考えるようになりました。

方向音痴を説明すると

僕は方向音痴である。身近に方向に関してやけに鋭い妹がいるので、自分の無力さがよくわかる。

方向音痴の無力さとは、方向音痴の仲間にしか分からないと思う。

まず、常に自分が何処にいるのかを把握するのに苦労する。良い例が地下鉄の駅から地上に出た時。ニューヨークでは道に数字がついているから自分の居場所など簡単にわかる筈だ、と思われるかもしれないが、とんでもない。通常僕は地上に出た時点で一体どの方向を向いてどっちに進めばいいのか迷う。時間かけて考えても分からないため、最近はとにかく適当な方向に向けて歩き、間違っていることに気付いたら引き返す、と言う手段を選んでる。この方が変に迷って時間を費やすよりはるかに効率がいい。
Translate »