僕はニューヨークから持ってきたピストルを手に、友達のサムはベッドサイドに置いてあったピストルを手に、サムのおじいちゃんの家に向かったのだが、途中、近所のウォルマートに寄り道をした。僕がサムに銃弾をニューヨークから持ってこなかったことを伝えたら、「それならウォルマートで買うのがいい」という話になったのだ。
このウォルマートで僕は、本当の意味での米国銃文化の恐ろしさを知ることになる。
タグ: 射撃
米国銃社会の恐ろしさ、南部に旅行して学ぶ
僕は米国の南部に憧れている。
高校時代、アジア人かつカソリック信者である僕は南部の大学だけは避けるべき、と教師から忠告を受けたのだが(南部はキリスト教と言ってもプロテスタント派が一般であり、白人以外は差別の対象となるため)、南部の人の訛りやゆったりさ、そして南部の文化にどういうわけか魅力を感じてしまう。
そんな南部に一人だけ親しい友達がいる。サムという名の彼は、ニューヨークは一度だけ行ってもうこりごり、と語るような、生粋の南部っ子である。彼が話をしてくれる南部の世界は僕が知らない別世界の話でいつも興味深い。
数年前に日本への転勤が決まった時、今後はそう簡単に会う機会がないと思ったサムに会いに行くことにした。
南部といえば米国の中でも特に銃が浸透している地域だ。その頃僕が住んでいたニューヨークでは中々撃つ機会がなかった僕のピストルもテネシー州なら容易に撃つ機会を見つけられるだろうと思い、テネシー州まで持っていくことにした。
そこでまず調べたのが、どうやったら銃を飛行機に持ち込めるか、ということである。
高校時代、アジア人かつカソリック信者である僕は南部の大学だけは避けるべき、と教師から忠告を受けたのだが(南部はキリスト教と言ってもプロテスタント派が一般であり、白人以外は差別の対象となるため)、南部の人の訛りやゆったりさ、そして南部の文化にどういうわけか魅力を感じてしまう。
そんな南部に一人だけ親しい友達がいる。サムという名の彼は、ニューヨークは一度だけ行ってもうこりごり、と語るような、生粋の南部っ子である。彼が話をしてくれる南部の世界は僕が知らない別世界の話でいつも興味深い。
数年前に日本への転勤が決まった時、今後はそう簡単に会う機会がないと思ったサムに会いに行くことにした。
南部といえば米国の中でも特に銃が浸透している地域だ。その頃僕が住んでいたニューヨークでは中々撃つ機会がなかった僕のピストルもテネシー州なら容易に撃つ機会を見つけられるだろうと思い、テネシー州まで持っていくことにした。
そこでまず調べたのが、どうやったら銃を飛行機に持ち込めるか、ということである。
米国銃社会の恐ろしさ、研修を受けて学ぶ
僕が米国ニュージャージー州の銃購入免許を取得して思ったことは、「これでは到底拳銃は買えない」であった。
何しろ、銃について何も学ばず、何も試問されずに免許を与えられたのだ。「責任ある拳銃保持」を試みていた僕としては、全くの無知状態で銃を購入するなどできるはずもなかった。言うまでもないことだが、銃とは扱い方を間違えれば人が死ぬものである。
したがって、銃購入免許取得の直後、拳銃に関する研修を探すことにしたのだが、さすが米国、すぐに全米ライフル協会(National Rifle Association)が主催する研修が運転10分で行ける近所で見つかった。
「研修」と言っても会場で講義があるのではなく、そこそこ裕福そうな兄ちゃんの豪邸で1対1で教えてもらうのだ。インテリが真面目に拳銃を趣味とするのが米国だ。
何しろ、銃について何も学ばず、何も試問されずに免許を与えられたのだ。「責任ある拳銃保持」を試みていた僕としては、全くの無知状態で銃を購入するなどできるはずもなかった。言うまでもないことだが、銃とは扱い方を間違えれば人が死ぬものである。
したがって、銃購入免許取得の直後、拳銃に関する研修を探すことにしたのだが、さすが米国、すぐに全米ライフル協会(National Rifle Association)が主催する研修が運転10分で行ける近所で見つかった。
「研修」と言っても会場で講義があるのではなく、そこそこ裕福そうな兄ちゃんの豪邸で1対1で教えてもらうのだ。インテリが真面目に拳銃を趣味とするのが米国だ。