ボーリングマニアに圧倒された娯楽の日(後編)

前編から続く)

左のレーンから賑やかな声がしたと思ったら、なんと娘さんがストライクを3回連続投げたばかりだった。この偉業をボーリングの世界では「ターキー (Turkey)」と呼ぶ。最終的なスコアが165点に達したのを見て感激していたら、両親も120~140点と決して悪くない。

ふと右のレーンを見ると、高校生2人が15ゲーム目を投げている。その隣のレーンでは、残りの2人が競争から離脱した模様で、ペースもスコアもだいぶ落ちている。

さて3人家族はどうしているかと左のレーンを見ると、娘さんはなんとか100点。なんだ大したことないじゃんと思ってたら、父親は150点を超えており、母親も120点台。3人家族、一体となってとても安定しているのであった。

右のレーンの高校生2人はいい加減帰るだろうと思ったら、なんと20ゲーム目に突入。さすがにここまでくると疲れてきたらしく、抜群に上手いヤツでさえスコアが130点台まで落ち込んでいる。その隣の2人はもはや飽きてきたようで、投げてる気配がない。

14時半頃、左のレーンの3人家族が5ゲーム目で「これを最後にしようね」と話し合っている。女性2人はストライクやスペアが出る度にはしゃぐのだが、あまりに頻繁にストライクとスペアを投げるので、僕はもうちょっと落ち着いてもいいのではないかと思った。もっとも、3人で合計15ゲームも投げながら、どのゲームも100点を下回らないのはなかなかのものである。

右のレーンを見ると、狂った高校生2人が23ゲームでやっと切り上げ、仲間2人のレーンに合流して遊んでた。どうやら、投げ放題が終わる15時までいるつもりのようである。

15時ちょっと前、空いたレーンに男子2人と女子2人がやってきた。キャピキャピしたこの学生4人組は、これまで3時間観察してきた連中とまったく雰囲気が違う。スコアもその雰囲気相応の100点未満だ。

ここにきて、僕はやっと当たり前のことに気づいた。通常4人組は1レーンで投げるのに、23ゲーム投げた高校生4人はわざわざ2レーンに分かれていた。それ自体が、異常なボーリング好きの証だったのである。

こうして僕は、左右にいたボーリングマニアに圧倒されながら、3時間の間に9ゲーム投げた。スコアは162点、96点、136点、138点、160点、96点、140点、147点、144点と、お隣さん達にはとても敵わなかったのだ。

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