上には上がいるのであれば、下には下がいる(後編)

前編から続く)

入所して3年目くらいの時、僕の下に後輩がついた。ある時、その後輩が僕に渡した文書をレビューしてると、ページをめくろうとしても何かがくっついててページが剥がれない。彼女を呼び出して「これどういうこと?」と聞いたら、「昼に食べた蜂蜜がこぼれたようです」との返事が戻ってきた。僕の同期にこの話をすると彼らは爆笑し、翌日から彼女には「ハチミツの女」というあだ名がついた。

当然、この後輩は仕事でも問題を起こしてる。

はちみつ事件と同じ頃、僕が彼女にメールで「添付した文書に対するクライアントの署名をもらって」と頼んだら、彼女はそのメールの冒頭に「下記参照」と追記するだけで、そのままクライアントにメールを転送した。あまりに非常識な行為に、僕は彼女をどう指導すればいいのかさっぱり分からなかった。

「ハチミツの女」ほど仕事ができないのはやばいが、人格が破壊してる奴は「やばい」なんて言葉では済まされない。

性格が歪んでる人間には、官僚やら弁護士やらと、世間的に尊敬されている地位にいる者がやたらと多い。彼らにはどうも、自分は頭がいいんだから、他人をぞんざいに扱っても構わないんだと勘違いしてる節がある。こういう奴らにはさっさと人間をやめてもらった方が人類のためになると思うが、最もひどかったのは、「あんたには物を書く資格がない」と言って僕を誹謗中傷してきた弁護士である。

確かに僕より彼の方が文章は上手かったであろう。だが、僕の文章だって出版社の人が問題視したことは一度もなかったのだから、一定のレベルを維持できていたのは間違いない。この客観的事実を踏まえると、彼の方が僕より文章の質がちょっとだけ上だったかもしれないが、人間としての品格はだいぶ下だったと自信を持って言える。

こういう奴らから被害を受けると、僕の怒りは沸点を超える。だが、心の気持ちはいずれ安心感に変わるのだ。僕の下にこんな人間がいる限り、自分の居場所は必ずどこかにあるはずだ、と。

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