最終学歴卒園の国際弁護士、中学校受験に挑む〜戦略の巻〜(前編)

開成高校の受験で見事撃沈した僕が次に思いついたのは、もちろん中学校の受験である。

目標は、兵庫県にある灘中学校。偏差値77。志は高く、だ。

まずは、10年分の入試問題をまとめた参考書を取り寄せる。

最初に注目したのは、直近10年の入試結果。各科目の平均点と合格者の最低点は次の表のとおりだ。

国語
(1日目)
(満点80)
国語
(2日目)
(満点120)
算数
(1日目)
(満点100)
算数
(2日目)
(満点100)
理科
(満点100)
合格者
最低点
201963.675.149.856.873.2290
201863.977.366.569.271.9322
201762.079.163.162.479.7321
201655.777.454.861.271.7296
201559.188.554.464.676.3312
201455.377.973.363.972.5315
201356.172.658.670.374.9304
201263.781.379.486.275.6362
201159.265.371.863.875.2305
201059.976.170.573.371.6315

気付いたのは、英語がないこと。無駄に米国生活が長かった僕にとって、これはだいぶ不利である。中学入試のEnglishなら絶対に満点をgetできるからその勢いで灘中学校にaccepted、と目論んでいたのだが、英語がないのでは戦略を白紙から練り直す必要がある。

そこで、開成高校入試の失敗から学んだ反省点を振り返りたい。

  • 試験の難しさを「所詮は中学生が受ける試験」と舐めてかかった
  • 自分の能力を「僕は国際弁護士」と過大評価した

最初の点については、一年経った今、改めて考えてみると、確かに、マンボーのように何も考えないことが夢の僕が、超エリート校を受ける中学生の比較に値するわけがない。

他方で、灘中学校の入試を受けるのは所詮は小学生だ。そして僕は、小学生という者についてとても詳しい。何せ、頻繁に将棋道場に通い100人以上の小学生を相手に将棋を指してきているのだ。

その経験から、小学生男子は集中力がない、落ち着きがない、忍耐力がない、のダメ3セットであることを観察しており、僕と彼らの知能・精神レベルに大した差がないことを確認している。その証拠に、最近の僕は小学生相手の将棋に半分ぐらい勝てている。

つまりは、中学校入試が今の僕のレベルにちょうど合っているという客観的な根拠があるわけだ。

こうして、試験の難しさを過小評価する二の舞は避けられる。

後編に続く)

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