ぼくは日本の地理が昔からちょっと大分苦手
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アメリカ人の無知を説明するのによく使われるのが、国民の3分の1が非標の世界地図で中国を特定することができない、という恐ろしい世論調査。中学でこれを聞いたとき、「この国の人間はどこまで阿呆なのか」と思ったのをよく覚えているが、僕も実は余り他人のことは言えない。
同じく中学ごろだっただろうか。塾で無標の日本地図に正しく都道府県の名を記入するミニテストがあり、答えられたのは北海道と青森だけであった。
そもそも、地理テストというのは二つの面で難しい。
① 都道府県の位置を知らなければならない。
この面では、アメリカ州の地理テストより日本の都道府県の地理テストの方が遥かに難しい。カリフォルニア州より小さな国が、アメリカの州の数と大して変わらない47の都道府県に区切られているのだから、覚えられるほうが奇跡である。ロースクール時代、家庭教師をしていた家族は愛媛県出身だったのだが、お父さんが教えてくれたのは、なんと愛媛県がニュージャージー州のバーゲン郡より狭いということである。ただでさえ広くないニュージャージー州の一部に過ぎないバーゲン郡より小さい県など覚えられるわけがない。
② 都道府県の名を正しく書かなければならない。
例えば、沖縄がどこにあるのか流石にその頃でも知っていたが、漢字が書けなかった。
反対に、漢字が書けても位置が分からないという県が結構あり(東京、京都、石川等)、結局①も②も満たせたのが北海道と青森だけだった、というわけだ。
悲しいのが、あのミニテストから10年。正直、今となっても大してよい成績は期待できそうにもない。
もっとも、大学の卒論の課題が日本の選挙制度であったため、都道府県の大体の位置を衆議院選挙制度における11の比例ブロックを学ぶことにより知ることができた。群馬県と山梨県が東京都に近いなんて、卒論がなければ今でも知らないだろう。