実物マリオカートは怖いどころかめちゃ楽しい(後編)
(前編から続く)
特に楽しいのは、渋谷を出て交通量が減ったところでスピードが出せるようになるときだ。この高校生コントのように、マリオカートに乗ってる感じで前に赤こうらを投げ、後ろにバナナの皮を投げる仕草をするのがめちゃおもろいし、信号が赤になる都度2台横並びになるのはマリオカートのスタートラインにいるみたいである。
ちなみに、業者側はホームページで明確に任天堂のマリオカートとの関係を否定している。著作権の関係上、任天堂とは関係がないように運営するのが当たり前だが、他方で、これは誰がなんと言おうとマリオカートにしか見えない。あまりにマリオカートのイメージにぴったりで、任天堂としては事業自体を止めたいところだろうが、業者側は単に客がゴーカートに乗れるようにしているだけなので、任天堂としてもマリオキャラの利用を禁止することくらいしかできないだろう。
さて、僕は実物マリオカートをやる前から渋谷のスクランブル交差点が楽しみだった。実際、交差点の赤信号で待つ間、人の群れを眺めるのは楽しかったし、毎日通勤で使ってるバスが隣に着いた時は見上げながら写真を撮ってしまった。





だが、この渋谷〜原宿〜新宿コースの醍醐味は意外にも原宿である。渋谷では基本歩行者に無視されるが、原宿だと周囲のノリがいい。大人は写真を撮ろうとするし、幼児は手を振ってくれる。
実物マリオカートに乗ってる人は誰しもコスチュームを着ているのが目立つが、あれは外国からの観光客がノリノリだからだけではない。自分でやってみて分かったのだが、実物マリオカートは完全なオープンカーなので、走行中は春でも結構寒い。特に雨が降るとたまったもんではない。僕がやったときは夕立が降ってきて、渋谷の銀座線の前で雨宿りできたが、雨宿りできなかったら凍え死んでいたと思う。
ということで、実物マリオカートは怖いようでめちゃ楽しい遊びである。ぜひ皆さんにも経験してもらいたい。
